ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

春山茂雄『新 脳内革命』

 著書『投資マンションが気になったら読む本』に、「健康」「生きがい」、そして「経済力」の3つは、将来の人生設計において、最も大切にしていかなければならない、と書いた。

 

「経済力」については、本書を通して、投資マンションの持つ魅力について詳しく述べた。

 

 今回はこの3つの中の「健康」について述べてみたいと思う。

 

 40代に入って、読む本のジャンルに健康についてのものが徐々に増えていった。そして同年代との会話でも健康の話題が必ず出てくる。と同時に、若い頃と比べた時の身体の変化も「老い」という観点で意識せざるを得なくなっている。「歳を重ねる」ということを、身体の変化で実感する。気持ちでは、若い頃と変わりがないと思っているところが、これがまた厄介でもある。

 とはいえ、日頃からの健康管理は、しっかりとしておくことに越したことはないので、先ずは正しい知識を得るためにあれこれ健康本を読んだ。

 ところが、である。いずれの本も健康の維持向上という視点で書かれてあるのだが、本によっては、良いこと悪いことが真逆であることが多々ある。たとえば「牛乳」。ある本では、健康のためには飲んではいけないとなっている。

 

 結局、あれこれ読んでたどり着いた結論は、自分が信じた健康法を、ひたむきに実践していくことだということであった。

 

 そこで、私の健康法のバイブルになっている本の紹介である。

 

 春山茂雄著『新脳内革命』。

 健康本して衝撃を受けた本である。表紙に、「春山茂雄71歳! 体内年齢28歳」とある。そして氏の写真が載っている。71歳とはとても思えない若々しい姿。書かれてある内容に俄然興味をそそられる。春山氏の職業は医師である。その昔、「脳内革命」という本を世に出し、大ベストセラーとなったものの、時代を先取りした内容だったため大バッシングを受けたという記憶がある。しかし、時が流れ、当時バッシングを受けた「善玉菌・悪玉菌」という考え方も、今では当たり前の考え方になっている。

 とにかく、氏の若々しい写真からも、ここに書かれてあることを知りたいと読み進めた。氏の考え方は非常にシンプルであり、かつ説得力のあるものだった。なにしろその実践者である春山氏自身が実年齢71歳、健康年齢28歳なのである。写真から見える表情もとても若々しい。

 氏は、若さを保つ源は「成長ホルモン」という。この成長ホルモンは、二十歳ぐらいまでは自然に体の中から分泌される。これにより体は成長し身体は瑞々しさを持つ。しかし二十歳を過ぎる頃からこの量は減ってくる。そして始まるのが「老化」という。

 

 確かにそれは言えると頷きながら読み進めた記憶がある。

 

 しかし、と氏は続ける。二十歳を過ぎた頃から減り始める成長ホルモンも、だれでも何歳であっても、この成長ホルモンが大量に分泌される時があるという。

 それはいつなのか。

 怪我などで身体が大きなターメージを受けた時、脳は体にその回復を図るための信号を送る。自然治癒力なるものであろう。その時の脳からの信号が「成長ホルモン」と氏はいう。

 出血などを伴う大怪我をした時、この成長ホルモンの量は大きく増えており、この力によって治癒していくメカニズムを身体は備えているらしい。この身体が持つ不思議なメカニズムを上手に利用し「成長ホルモン」を増やしていけば良いというのが、春山氏のいう健康法の理論である。

 

 では、そのために何をすればいいのか。ダメージを与えるために刃物で傷つけては本末転倒である。そこで氏が進めるのが「筋トレ」。筋トレは、筋肉に負荷をかけ、ダメージを受けた筋肉が回復する過程で、筋力が向上していくものである。つまり筋トレで身体にダメージを与えれば、回復のために成長ホルモンは分泌され、筋力も向上する。身体が若返っていくということにもつながる。

 

 この本に出会ったのは、もうずいぶん昔のことになる。若干記憶も曖昧になっている部分もあるが、おおよそこのように書かれてあったことを記憶している。読んで、確かにそのとおりだと感じたことも多々あった。この本に出会う前から、トレーニングジムに通っていたのだが、そこにいる年配の方々が、皆若々しく年齢を聞いてびっくりすることが多々あった。また、テレビで見るアスリートも見た目の姿と年齢にギャップがあるなあと感じること多かった。

「成長ホルモン」と筋トレの密接な関係性を、これらの経験からも実感した。その視点で改めて健康本を見てみると、最近のものには、必ず筋力トレーニングの大切さが述べられていることに気づかされる。昔テレビに度々出ていた「きんさん・ぎんさん」の二人のおばあちゃん。この人たちも当時100歳という年齢に応じた筋トレを行なっていたようである。

 

 筋トレを習慣にし、20年を超えた。アスリートのように毎回大きな負荷をかけるのではなく、自分の年齢とコンデションを考えながら、少しずつ負荷を増やしていくというやり方でやっている。持ち上げるウエイトも始めた頃より増えており、筋力の成長を今も感じている。健康診断で、血管年齢が実年齢より20歳若いという結果をいただいたこともある。

 

 健康は、人生を楽しむ大切な資本である。その意味でも、春山茂雄著『新脳内革命』は、私の健康のバイブルとして大切にしている1冊である。