ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

愉快なり、なんばグランド花月

 前回は東福寺清水寺周辺、そして護国神社でのことを書いた。翌日も京都巡りをと考えていたが急遽予定変更し、この日は大阪、なんばグランド花月にて、落語と漫才を観賞をすることにした。午前・午後・そして夜の3部構成。前日夜の段階で、既に午前の部はソールドアウト。午後の部を予約。14時30分開演。

 午後の予定が決まったので、午前中は、以前から気になっていた大阪中之島美術館に行くことにする。今年できたばかりの近代的な美術館である。特別企画として、ロートレックミュシャ展が開催されていた。そしてこのあとに行ったのが、同じ中之島にある大阪中之島図書館。この施設は明治37年に住友家からの寄付で建てられたもので外観はルネッサンス様式、内部空間はバロック様式になっている。現在は国の重要文化財に指定されており、厳かさを感じさせる図書館だった。

 中之島は、近代建築と歴史的建造物が混在しつつ、両岸には桜の木が立ち並ぶ。春の桜の季節には見事な花を咲かせる。都会の雑踏を感じさせない大阪のオアシス的な場所となっている。

 さて、午後に入り、いよいよこの日メインのなんばグランド花月に到着。入り口付近から既に「お笑い」の雰囲気が溢れている。席に着く。どんどん人が入ってきて気がつけば、ほぼ満席状態。

 さあ、いよいよ開演である。最近の若手漫才師を知らないためこの日の出演者の多くを知らなかったが懐かしいベテランの名前もある。「ザ・ぼんち」のおさむとまさと。昔のままの芸風。笑いが止まらなかった。おさむは1952年生まれの70歳。年齢を感じさせないエネルギッシュさ。ずっと昔のMANZAIブームの頃を思い出してしまった。そしてもう一人の懐かしい名前、桂文珍の落語を聞く。さすがの安定感。飾らず気取らずの自然体。ぐいぐい話に引き込まれていく。気がつけば会場全体が笑いの中にある。文珍も73歳。皆、当たり前だが歳を重ねている。そして今回さすがと思わせたのは「和牛」。5年連続でM-1グランプリ決勝進出の実力者。ずっと笑いっぱなしだった。

 前半がこれらの漫才と落語、後半が吉本新喜劇吉本新喜劇の完成度の高さは見事だった。どれだけの練習を重ねているのか。時間にして1時間は超えていた。めまぐるしく展開するストーリー。セリフに詰まることなく、淀みなく流れ出ている。芸の達人たちの芝居にただただ圧倒された。

 前半後半合わせて約2時間半。あっという間に公演終了となった。