今、東京に来ている。10日間の滞在予定である。
これまでにも仕事やプライベートで度々東京を訪れているが、1〜2泊の短期的な滞在が多い。そのため目的地のみをつなぐ移動になり、かつ地下鉄を利用した移動が中心のため、「東京」のスケールを実感するという点では、東京に行ったことはあるというものの、幾らかの物足りなさを感じていた。
今回は、時間にも余裕があり、今まで知らなかった「東京」をじっくり見ることができそうである。
滞在2日目の昨日は、町田市から下北沢に私鉄で移動し、そこからは車で都内を回った。下北沢にて、待ち時間を利用し駅周辺を散策してみた。閑静な住宅街と共にセンスの良いショップが駅周辺に立ち並んでいる。なるほど人気があるのも理解できた。地名を記した標識に「世田谷区」とある。著名人が多く住む場所(区)と認識している。“なるほど、なるほど”とうなずく自分がいた。その後は、車で都内をあちこち移動した。
車窓からではあるが「大都市東京」をじっくり見ることができた。東京は「狭い」。しかしとにかく「でっかい」。言葉にすればこんな表現になるのであろうか。どこまで行っても街が途切れない。このスケールはやはり凄い。しかし、実は狭い。このアンバランスな感覚は何かしらの面白さを感じてしまう。よく聞く馴染みのある地名やスポットはたくさんある。しかし、自分の場合、それらはすべてスポットであり、点と点がつながっていない。改めて地図で、それぞれの場所を確認するとその距離に驚くことも多い。例えば「東京駅」から「皇居」まで直線距離で500メートルほど。「渋谷駅」と「新宿駅」の距離は約3キロ。自転車で15分とGoogleマップは教えてくれる。高校に自転車で通っていたが、それよりも近いのである。不思議な感覚に襲われる。
実は、今回も愛車ブロンプトン(折り畳み自転車)を持参している。10月下旬に京都を訪れた時と同じである。この時は、京都の街並みをじっくり散策することが目的だった。今回の東京訪問では、東京の距離感を自転車に乗って体験したいと思っている。そしてテレビやガイドブックに載っていないような、路地裏的な場所も走ってみたいと思っている。
計画は万端整っている。しかし、今回の計画の全てを左右するのが天気。今はただただ晴れることを祈るばかりである。