ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

外山滋比古の本と東京滞在

 今、外山滋比古著『50歳から始める知的生活術』を読んでいる。ずっと以前に購入した本。先日本棚を整理していて、久しぶりにこの本の存在に気がついた。どんなことが書いてあったかすっかり忘れているが、この本を購入したことは表紙とタイトルを見て思い出した。

 副題がいい。『「人生二毛作」の生き方』。

 書き出しの“はじめに”で、氏は次のように言っている。「60歳を過ぎたからと言って感慨深い思いに浸ったことはないし、70歳になった時も来し方をしみじみ振り返ることはなかった」「知人たちには、会うたびに元気をなくしていたり、どんどん小さくなっていくように感じる人もいる」。それに比して自分は、「歳を取れば取るほど、不思議なくらい内からみなぎる力を感じるようになった。体力は年相応に衰えていても、気力は少し下の世代などには負ける気がしない。」という。

 その理由を次のように言う。
「自分は一毛作の人生ではなくて、二度の作つけをする二毛作人生を送ってきたからではないか、そんな思いがします。」と述べている。さらには二毛作人生といっても、人によってさまざまだとも言う。そしてこの章のまとめとして、『ある「一定の年齢」を境にして、一毛作人生と二毛作人生とがはっきりと分かれるのではない』と結んでいる。

 

 氏がこの境地にたどりついた生き方・考え方が以降の章で具体的に述べられている。深みのある文章。読みつつワクワクさせられる本である。

 

 さて、話は変わる。

 10日間の東京滞在も今日で終わりである。今、成田空港のラウンジでこれを書いている。

 今回、東京町田を起点に都内を実にくまなく見ることができたと感じている。車窓からはさまざまな風景を楽しみ、愛車🚴‍♀️ではきめ細かく風景を見ることができた。都内はもちろんのこと、川崎や横浜、更には東京アクアラインを通り、木更津に抜け東京湾岸の景色も楽しむことができた。

 東京は『何もかもを包含している巨大な都市』というのが率直な感想である。政治、経済、カルチャー、暮らし、歴史、学び‥‥。そのいずれにも大きなエネルギーを感じる。そして、それぞれに深さと大きさを感じる。

 10日も連続して滞在することはなかなかできないことであるが、今、もっともっと東京を知りたいという思いが湧いてきている。

 

 あっ、そうそう今回の滞在中、学生時代の友人におよそ30数年ぶりに会うことができた。

 待ち合わせの場所で、お互いに見合った瞬間に声を上げ、そしてハグ。懐かしさと嬉しさ。大学入学から卒業までという、ほんの数年間の関わりだったが、思い出話は尽きず、そしてお互いに細かい描写まで思い出している。二十歳前後の感受性豊かな頃の濃密な毎日がありありと思い出された。会話は、思い出話と共に、お互いの今も語り、これからの人生にも話は及んだ。

 

 古き良き友は、心の宝物だとつくづく想う。明日に向かう元気が漲ることを感じた。