ファンディの日々雑感。

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岸田首相「異次元」と「次元の異なる」少子化対策に「違いはない」

 FNNプライムオンラインが報じていたこのニュースを聞いて椅子から転けそうになった。

 岸田首相は4日に行った記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と述べていたが、23日の施政方針演説では「次元の異なる少子化対策を実現したい」と述べていたという内容。

 更に記事では、この違いについて問われた岸田首相は25日、「異次元の少子化対策」と「次元の異なる少子化対策」に「違いはない」と述べたとも伝えている。

 

 このブログでも繰り返し書いているが、日本における少子化対策は待ったなしの問題である。出生数が減少している現状は、「経済規模の縮小」「労働力不足」「社会保障の持続性」「過疎化でコミュニティ機能低下」につながり、さらには家族のスタイルにも影響すると言われている。

 

 ここ最近になって政治の舞台でも積極的な論議が始まり、1月4日の「異次元の少子化対策」の言葉につながったと感じている。政府の本気さが現れた言葉と大きな期待を抱いた。

 

 ところが、である。23日の施政方針演説で、首相自ら「異次元」から「次元の異なる」と言葉をすり替えたのである。

 「異次元」と言う言葉には、比喩的な言い回しとして「通常とは異なる大胆な」的な意味合いが込められていると思う。「次元の異なる」とは、込められたものの重さが全く異なると感じる。同じであれば言い換えは必要ない。あえて言い換えることの意味は「大胆にはできなくなった」ということであり、「このことへの挑戦はしませんよ」というメッセージなのだろうと感じてしまう。しかしながら、このことへの認識は、「子ども子育て政策への対応は、待ったなしの先送りの許されない問題だ」とも言っている。

 

 正直な人なのだろうか。それとも国民を軽く見ているのだろうか。一国のリーダーとして発言する言葉の一つ一つに魂のこもったものが見つけにくい。

 

 つくづく残念だなと思う。