ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

財務省発表『貿易赤字 過去最大約3.5兆円』 だから何??

 毎朝、つらつらとwebニュースを見るのが日課になっている。

 ずっと以前であれば、早朝、出勤までの間に、購読していた新聞を見ていたことを思い出す。日々の動きや世の中の潮流、スポーツやエンタメ、カルチャー等々、重要な情報収集のツールとしてなくてはならないものだった。今はインターネットを介してのwebニュースがその役割を担っている。新聞の購読をやめてから随分日が経った。

 

 今、欠かさず見ているのはPCではGoogleニュース。そしてスマホでは、スマートニュース。この2つでありとあらゆるニュースを確認することができる。これらの媒体の面白さは、一方通行の情報発信ではなく、コメントをとおして相互発信できることだと思っている。1つの事実に対し、いろいろな見方感じ方があるのだと痛感させられることが多い。

 例えば、今日のニュースで、『今年1月の貿易赤字 過去最大約3.5兆円に エネルギー価格高騰や円安などの影響 財務省』のタイトルでTBS NEWS DIGから速報として記事が発信されていた。

 

 記事の概要は以下のとおり。

原油などエネルギー価格の高騰や円安の影響で、今年1月の貿易赤字ははじめて3兆円を超え、単月として過去最大になった。

財務省は先ほど今年1月の貿易統計を公表した。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3兆4966億円の赤字。

○赤字は18か月連続で、赤字額は前の年よりも1.3兆円増え、単月としては比較可能な1979年以降で過去最大。

原油などエネルギー価格の高騰や円安などの影響で、輸入額が10兆478億円と大きく膨らんだことが原因。

ウクライナ情勢の先行きが不透明な中、貿易赤字は当面続くとみられる。

 

 これだけを見たら危機感と悲壮感が漂ってしまう内容である。日本経済の先行きに不安を感じてしまう。

 

 この記事に寄せられたコメントを見てみた。

 この中にあった以下のコメントに、「はぁ〜、こんな見方もあるのか」と感心させられた。

めっちゃ買ってるって事です とてもいい事です 何も問題ありません』

 

 確かにそうである。たくさん買うことで経済は回るのである。「輸入」と「輸出」のざっくりとした金額の比較にどんな意味があるのかと考えてしまった。輸入したものが形を変え、新たな価値を生み出し、輸出や国内需要につながっていくことを考えれば、スポット的にこのような現状があったとしても、それはそれだけのことのように感じてしまう。

 

 「輸出」と「輸入」を比較しての、『貿易赤字 過去最大約3.5兆円』ということ以上に、このような表面的な発表をした財務省の意図は何なのかと、こちらの方が気になった。

 あるいは、財務省発表の表面だけをすくって、危機感を(意図的に)煽るマスコミの報道姿勢に問題があるのかもしれない。

 このことを書きつつ、1月21日にこのブログで取り上げた、辛坊治郎著『この国は歪んだニュースに溢れている』の本のことを思い出した。