欠かさず見ている『そこまで言って委員会NP』。テレビでリアルタイムでの視聴は難しいため、もっぱらYouTubeで配信されている【公式】動画で楽しんでいる。
毎回異なるテーマが設定され、出演している論客たちが自分の考えを述べ合う番組である。演出もあるのだろうが、時に激しく言い合うこともある。それぞれが述べ合う考えに「なるほど」と、頷きながら聞くことも多い。
今回の番組では、『ChatGPT』VS『そこまで言って委員会NP』と題して、個別のテーマをそれぞれに出し、600文字内という制限の中で、考えをまとめたそれぞれの文章を比較し、どちらが優れているかを競い合うというもの。
「ChatGPT」とは、対話型人工知能のこと。インターネット上のデータを学習し利用者の質問に対し自然な文章で回答する。初期モデルが登場したのが2018年。年々進化を遂げており、2023年にはGPT-4が発表された。
さて、今回「ChatGPT」が対決するのは、高い専門性を持つ当番組でお馴染みの論客たち。
ジャッジするのは、発表者以外の出演者とゲストのジェームススキャナー氏。
ちなみにこのジェームススキャナー氏は、今話題になっているフローラル出版発刊の『AIが書いたAIについての本』を監修した人物。この本は、「はじめに」「監修者からの一言」「後書き」などの一部を除き、すべてAIが書いた、紙の書籍ではおそらく世界初(未調査)と言われている本である。
さて、それぞれに出されたテーマは以下のとおり。
VS岡部芳彦「ウクライナ戦争を終わらせるには?」
VS古舘伊知郎「アナウンサーは人間じゃないといけない?」
VS豊田真由子「官僚が政治家になるべき?」
VSRaMu「胸の大きい女性は得?」
VS石川和男「原発は必要か?」
VS大野裕之「コンピューターの反乱はある?」
対決の結果は、5対3で、「そこまで言って委員会NP」の出演者チームが勝利した。
しかし、改めて「ChatGPT」のレベルを思い知らされた。
特に、最後のテーマの「コンピューターの反乱はある?」の問いに対する、大野氏やスキャナー氏、他の出演者の発言は、聞き応え十分だった。
そのうち資産管理も、「ChatGPT」が最善の策を導き出してくれるようになるのだろうなとふと考えさせられた。
ファイナンシャルプランナーという職はいずれ無くなっていくような気がした。