市の移動図書館が近所にやってくる。本のセレクトもよく、タイミングが合えばよく利用している。一度に10冊まで借りれるのも魅力。
先日、ここでなんとも魅力的な本を見つけた。
星井さえこ著『おりたたみ自転車と旅しています』。
帯には、『忘れられない旅の情景はこの自転車と一緒に』とあり、その横にある添文には、『小さくおりたたんで、袋に入れて、旅先でサイクリング。景色や天気、においや風と向き合って、自転車に乗れば、それは五感に響く私だけの旅になる』とある。
中身は、絵と写真でストーリーが構成されたコミックエッセイ。絵のタッチもいい。そして絵と写真を補完する説明文も分かりやすく、自転車旅の情報をいろいろ得ることができる。
著者にとってこの本は2冊目であり、最初に出した『おりたたみ自転車はじめました』もある。
さて、ここに登場する折り畳み自転車は、なんと「プロンプトン!!」。
我が愛車と同じだったのである。それだけで著者への親近感が増大する。
このブロンプトンに乗って、日本各地を旅した様子が描かれている。
香川‥高松
東京‥西荻窪
東京‥多摩ニュータウン
京都‥下鴨
長野‥安曇野
熊本‥小国
大分‥日田、中津、耶馬渓
岐阜‥乗鞍、飛騨
飛行機や電車、バス利用して目的地近くまで行き、そしてそこからが折りたたみ自転車での旅の始まり。軽やかに自転車旅を楽しんでいる。輪行は、めんどくさそうで難しそうというようなイメージを一掃してくれる。
そして、この本からプロンプトンの機動力を再認識させられた。なんど乗鞍観光センターから乗鞍岳(畳平)迄の、標高差1200mを登りきっているのである。6段ギアではあるが小径のタイヤ。ロードバイクやクロスバイクと比較すれば大きく走行性は劣る。が、時間と体力さえあればそれをカバーできるという潜在的能力を実感した。すばらしいの一言!!
このブログで、京都・大阪、そして東京の街巡りをブロンプトンで楽しんだことを書いた。
飛行機を利用しての輪行。自転車で知らない街を走ると、著者が言うとおり“五感”でその街を感じることができる。車やバインでは、景色の流れていくスピートが速いが、自転車のスローな進みは、街の細かなところまでよく見え、いろいろな発見も多い。これが、また大きな魅力でもある。
梅雨に入る前のこの時期は、サイクリングに最高の時期でもある。
プロンプトンにまたがり、ちょっと「旅」したくなってしまった!!
https://www.amazon.co.jp/おりたたみ自転車と旅しています-星井-さえこ/dp/4046055766