四国一周車中泊旅も、早7日目。
今日は、先ずは室戸岬を目指す。宮崎からは距離以上に遠く感じる。それだけに一度は行きたかった場所。宿泊した『道の駅宍喰温泉』からは、約42km、そして45分の距離。昨日の荒れた天気から今日は雲ひとつない青空が広がっている。気持ち良い海岸ロードが続く。室戸岬の手前に『御厨人窟』の案内。ガイド本には、「1200年前、修行中の空海が住居としていたといわれる洞窟」とある。ここから見える風景は、「空」と「海」のみで、ここから空海という名をつけたとのこと。
この先が室戸岬。これまでの「岬」のイメージは、陸地が海に突き出た“断崖絶壁”というようなイメージがあるが、ここ室戸岬は岩場の多い海岸と言った感じである。打ち寄せる波がキラキラ光る綺麗な海の岬という印象が強く残った。
さて、この後は『高知市』目指してひた走ることになる。距離約85km、約2時間。結構遠い。到着後は、お昼を過ぎた時間でもあり、先ずは食事を取ることにした。適当な場所に車を停め、愛車ブロンプトンを降ろす。向かう先は、『ひろめ市場』。約60店の鮮魚店や物産品店が集まっている場所。ショッピングセンターのフードコートをイメージするような感じ。各自気に入ったお店で購入したものを中央に設置された席で食べるというスタイル。もちろんビールも販売している。お昼の時間ということもあり、市場内はたくさんの人。観光客らしき人から、ビジネスパーソンまで、思い思いに食を楽しんでいる。たくさんのお店の中から選んで食べたのは、『藁焼き鰹たたき 明神丸』というお店。お店の前にはたくさんのお客が並んでいる。注文し料理を受け取るまでの間、目の前で実演されている鰹の藁焼きを見続けることになる。注文したのはもちろん焼きたての鰹のタタキ。あれを見せつけられれば美味しくないと感じるはずない。大満足で、瞬く間に食べ尽くした。
この後に向かったのは『高知城』。高知は2度目なのだが、前回はここに行かなかった。そのため今回はぜひ訪ねてみたいと思っていた。自転車があると小回りが利いて移動がスムーズである。場内に入ると、松山城に続いてまたも「案内ボランティア(無料)」の看板。迷うことなく申し込んだ。今回もまた、この城の持つ歴史を詳しく知ることができた。前回はお一人の方が全て説明してくれたのだが、ここは本丸に入るまでと、入ってからとで役割が分担されており、お二人の方から説明をいただいた。およそ計2時間あまり。濃密な学びの時間であった。
時刻は15時を少しまわった頃。次に向かったのは『県立坂本龍馬記念館』。
ここは前回来ている場所だが、龍馬ファンとしては寄らずにはおれない場所。学生時代、血を熱くして読み続けたあの時の感動が思い起こされる。2時間ほどもあれば時間は大丈夫だと思っていたのだが、今に残る龍馬直筆の手紙をじっくり読んでいたら、結局時間が足りなくなってしまった。見学コースの最後には、幕末から維新にかけてのたくさんの人たちの写真が展示させられていた。じっくり見たかったが時間がない。仕方がないので写真に収めて後で見直すことにした。ありがたいことに写真OK。
時間はもう17時。明日は四国南部のもう一つの岬である足摺岬を訪ねる予定にしている。ここからだと岬までは、なんと150kmほど。時間も3時間を超える。できるだけ先に進んでいたいと思う。宿泊地に選んだのは『道の駅 かわうその里』。途中で弁当を買い、街場の銭湯で汗をながす。この銭湯、19時で閉まる。館内にはお客なし。途中で2人程入ってきたが、先に出て行かれたので広い浴場にまたも一人きりになる。貸切状態で最高の湯となる。道の駅に着き、ブログを更新し、メールの返信等を済ませ、ビールを飲みつつ弁当を食べる。
今日はよく走った。その距離175kmほど。その多くが海岸線ロード。北海道を思い出しながらの気持ちの良いドライブになった。