東京都知事選が20日告示され、立候補者はこれまでで最高の56人の届け出があり、準備したポスター掲示板が足りず、更に増設するとニュースは伝えている。
そんな中、とんでもないニュースが飛び込んできた。Xで配信されていたその記事は、「Xユーザーの桜井MIU♡都知事選ポスターGAL🇯🇵MISS UNIVERSAL QUEEN 初代女王(@chantichanti22)さん」のタイトルがついている。添付されたポスター画像に目を疑う。そこにあるのは女性の裸体。
そして、その後、このことに関するニュースが配信されていた。見出しにはこうある。「東京都知事選が告示された20日、1人の候補者のポスターが波紋を呼んだ。都内各地に設置されたポスター掲示場に、性的なポスターが貼られたためだ。」の書き出し。記事の要旨は以下の通り。
○同日夜、警視庁は同庁本部に候補者本人を呼び出し、都迷惑防止条例違反(ひわいな言動)に当たるとして口頭で警告を出す。
○同庁によると、女性と思われる人物の裸体や臀部(でんぶ)が強調されていることが条例違反に当たると判断。
○候補者は、同庁本部前で報道陣の取材に応じ、「ポスターのいくつかの種類が都迷惑防止条例に違反する可能性があるということで警告をいただいた。速やかにはがすように求められたので、それに従ってはがしていく」と述べる。
○一方で「合法の範囲だと思っていた」「性的な表現の自由も強く保障するべきだと思っている」などとも話した。
そして、この選挙ポスターに関することについては、その他に次のような記事も配信されていた。
毎日新聞が配信していた、『NHK党・立花氏「大成功だ」 都知事選の大量同一ポスター問題』のタイトル記事。掲示板の左右と下部に都知事選と直接関係がない女性のポスターが計24枚貼られていたという。このことに対し、N党党首立花氏は、定例記者会見で「非常に大きな問題提起ができた。大成功だと思っている」と述べたとある。「(知事選の)供託金はポスター掲示場があることで300万円とも考えられる。ポスター掲示場が無駄だ、無駄だと何回言い続けたことか。秋の臨時国会では掲示場に関する法改正が出てくるだろう」との見解を示したと記事は続けている。
訴えたいこのとの是非はいろいろ意見の異なるところだと思う。自分の意見が通らぬからと言って何でもしていいというものではないはずである。今回のその手法は全く“下品”である。
過日行われた東京15区の補欠選挙でも、これまでの常識を覆すような選挙運動が話題になった。政治団体「つばさの党」の妨害行動がそれ。自らの行動に対し、新たな選挙ビジネスモデルとまで言っていた。
どうしてしまったのだろうと思う。日本人の精神文化の崇高さは、遠い昔の話になってしまったのだろうか。
今回の東京都知事選は、これまでのそれとは持つ意味が大きく異なると感じている。裏金問題や政治資金問題などを引き起こした政権与党への評価という意味も少なからずあるはずである。そして何より、首都東京の持つ問題も深く大きいものがあるように思う。これをどのように考えていくのか。首都東京の在り方は、地方にも大きな影響を与える。そのことは国の政治にも大きく影響し、これからの日本の在り方にもつながっていくように思う。
これらに対し、都知事を選ぶという行為を通して、首都東京の都民の意思が問われている。従前の利権政治を選ぶのか、それともそれを否定し新しい政治を求めていくのか。
このブログでも大きく取り上げている、安芸高田市の前市長石丸伸二氏の勢いが徐々に高まっていることを感じている。大きな風になり、新しい日本の夜明けを見てみたいという思いは日増しに強くなっていく。