韓流ファンに言わせれば、「今頃‥‥」と言われそうだが、ここ暫く『愛の不時着』にどハマりしていた。Netflixで配信されているドラマである。リアルには2019年12月14日から2020年2月16日まで放映されていたようである。全16話。一つのストーリーが100分前後あり、小気味良く話が展開し、見続けるにしろ途中で中断するにしろ、なかなかいい感じで見続けられた。
韓国の財閥令嬢がパラグライダーで飛行中、竜巻に巻き込まれ、奇跡的に命は取り留めたものの着いた先は北朝鮮。そこから話は目まぐるしく展開していく。はっきり言ってツッコミどころ満載である。「ありえんだろ!!」と思わず呟いてしまうシーンも満載。しかし、話が展開していくに従い、徐々に深く深く物語に引き込まれていった。
出演している俳優たちがとにかく魅力的である。主演のヒョンビンとソン・イェジンは美男美女、その脇を固めるキャストもそれぞれに良き個性を発揮しており、ドラマの味を深めている。
この映画の中の「北朝鮮」の描き方がなんともユーモラスで、特に地方の暮らしについて、これはリアルなのかと考えさせられるものがあった。どこまでがリアルでどこからが誇張なのか。物質文明の成熟度で言えば「北」と「南」では大きな開きがある。しかしそこに住む人々の幸せ度はどうなのだろうか、などとあれこれ考えさせられた。
我が国日本で言えば、自分が生きている「今」については知ることができる。では、例えば明治時代以前の人々との「幸せ」の比較となるともう分からない。教科書で学ぶ人々の暮らしは、特徴的な生活様式的なことが主で、人々の日々の「暮らし」の様子や生活の中の「想い」みたいなものはどうだったのだろうか。現代と比較して物質的豊かさが未発達だったから不幸だったはずはない。当然である。日々の暮らしの中の「幸せ度」は、現代と比べてどうなのだろうかと考えてしまう。
『「幸せ」とは』で検索してみた。AIが答えてくれる。「幸せとは、人々にとって不満がなく、望ましい状態を指します」と出てくる。幸せの構成要素としては、「健康」「生活の安定」「人間関係」「承認」「成長」「力」「自由」「楽しみ」などが挙げられており、この他にも「感謝」や「前向きな姿勢」「自己実現」「つながり」なども重要とある。
では、「幸せの定義は時代や文化によって異なるか」という問いが当然湧いてくる。これも調べれば、実にさまざまな論文がアップされており、「幸せ」というテーマについての研究の奥深さを感じさせられてしまった。
おっと、韓流ドラマの話から大きくそれてしまった‥‥。
さて、この「愛の不時着」は、スタート直後から、次々と奇想天外の展開をしていくことになる。まだ見ていない方もいるかもしれないので、内容には触れないが、笑いあり涙ありのストーリーの展開に、見始めれば一気見のドツボにはまり込んでしまうこと確実だと思う。そして見終えた後は「ロス状態」が暫く続くことになる(はずである)。
このシリーズを見終えた後、このドラマのことを詳しく知りたいと思い調べてみた。そして「えぇっ!!」と声をあげてしまうほどのびっくり仰天の事実を発見してしまった。なんと主演のヒョンビンとソン・イェジンは実生活でも‥‥。
この事実を知った上で見ていたら、また見方や印象も変わっていただろうなぁと思う。