暑い!!
毎日、茹るような暑さが続いている。異常である。屋内であれば、冷房設備があればなんとかなるのであろうが、屋外で働く者にとっては耐え難い暑さだと思う。土木関係や交通誘導員の方々を目にするたびに胸が痛くなってしまう。“身体を壊さぬよう”と心の中でつぶやいている。
さて、6月29日のブログで書いたが、今、黙々と『竜馬がゆく』を読み進めている。元来、読み終えた本を再び読み返すということをあまりしないので、この本も大きな感動を得たもののそれっきりになっていた。読んだのは学生時代だったのでもうずいぶん昔になる。ただ、坂本龍馬関連本は結構読んでいると思う。高知の坂本龍馬記念館にも2度ほど行ったし、福山雅治演じる『龍馬伝』も心振るわせながら見た。長崎にある亀山社中記念館にも行ったことがある。とにかく坂本龍馬大好き人間なのである。

今、ちょうど4巻目に入ったところ。全8巻。3巻目あたりから、いよいよ歴史の中に登場してくる感じである。剣を極めることが目標の日常から、時代の大きなうねりの中に身を置くようになり、同郷の武市半平太の存在に大きな影響を受けつつ、やがて勝海舟との出会いが、坂本龍馬の運命を大きく変えていくことになる。3巻目の終盤、この勝海舟が登場する。
この本を夢中になって読んでいたのは、学生時代の20歳前後の頃。これからの自分の人生がどうなっていくのか、まだまだ漠然としており希望や不安の中で、夢中で毎日毎日を過ごしていたように思う。喜怒哀楽、さまざまなことがありつつも、常にこの頃の心の真ん中には、「自分のやりたいことは何なのか」「どんな仕事をしたいのか」の思いがあったように思う。
そのような時にこの本に出会った。天下国家というような大きな事ではないが、大なり小なり、坂本龍馬という人間に自分自身を重ね合わせながら、この本を読んでいたように思う。「自分は世の中のために何ができるのか」「そのために何をすべきか」等々。
その頃からずいぶん時が過ぎ、今、再びその本を読み進めている。あの頃が「重ね合わせ」の読みであれば、今は「振り返り」の読みのように感じる。自分の今に至る人生を思い起こしつつ、坂本龍馬という人間の歩みを通して、自分の人生を振り返っているようにも思う。
学生時代の終盤、いろいろ考え悩み抜いた末、自分のやりたい道を見つけることができ、少々時間がかかったがその夢を実現することができた。仕事についてからは職業人として、その目的を明確にし、自分なりの理念を確たるものとしてやってきたという自負はある。しかし、自分の職業人生の全てに満足いくはずもなく、後悔と反省の場面をいろいろ思い出してしまうことも今持って多々ある。
「人生」は、無限の可能性をもっていると思っている。それは、「運」「努力」「才能」「環境」等によって左右されるかもしれないが、しかし、自己の生き方の中でいくらにも変化していくものだと思う。人間は、人生の節目節目や、あるいは日常の中でも、常に判断を迫られることの連続である。熟慮の上、決断するのは自分自身であり、その決断のありようが後の人生に大きく影響してくる。そして、それが可能性の「幅」と「質」を決めていくと思う。
人生とはその積み重ねだと、今、この歳になり痛感させられる。言葉で表せば、懸命な決断を自らに促す『精神力』という言葉で表現されるのであろうか。
坂本龍馬の生涯は、志半ばで、何者かにより暗殺され終える。すでに結末を知っている中で、今、読み進めている。偉大な足跡を残した坂本龍馬も、幼少の頃は、“ハナタレで寝小便たれ”と言われていた。そのような幼少期を過ごした坂本龍馬がいかにして、歴史に登場するまでの人になったのか。たくさんのエピソードが、今を生きる者にとっての大きな示唆を与えてくれているように思う。
さて、今から、『竜馬がゆく』、その続きを読んでいこうと思う。