8月27日のブログで「日記」のことを書いた。
我が人生で最も強く自分の年齢を意識した30の時に『10年日記』なるものを買い求め、以来書き続けてきた。それに並行して“記録”することにこだわって利用したのが『手帳』。手帳への想いは深いものがあるだけに、次は、これをテーマに書いてみようと思った。しかし、まだ書き上げることができずにいる。何度か書き始めたものの、今に至る経緯とその時々の想いをうまくまとめきれず、まだアップできないままになっていた。
そして、今、ようやく意を決しこれを書いている。
現在利用している手帳は、『ほぼ日手帳』とう名の手帳である。


これを使い初めてもう既に7年が過ぎた。この手帳の発行人は、コピーライターの糸井重里氏。氏がこだわり抜いて作った手帳(リフィル)である。一日1ページの1年分が1冊にまとめられている形式となっている。自由度が高いことからユーザーは様々な使い方を楽しむことができる。この手帳の使い方を提案する『公式ガイドブック』なるものが書籍として毎年販売されているほど。そしてこのリフィルの完成度の高さとともに、この手帳がたくさんの人に支持されている理由の一つに、カバーの種類の多さも挙げられる。様々な素材とともにデザインも多種多様。落ち着いたデザインのものからポップなものまでその幅は広い。しかも毎年新作が発表され、利用者の好奇心を飽きさせることなくくすぐりつづけている。更には、関連グッズがオプションとして商品化されており、「手帳」を真ん中にして、手帳という領域を大きく越えた様々なビジネスが展開されている。そしてなんと、この手帳に関するものを企画製造販売している「株式会社ほぼ日」は東京証券取引所スタンダード市場に上場されているのである。本日お昼の時点で株価3085円となっている。デジタルの時代に、あえてアナログの手帳でこの業績。見事というしかない。
さて、長期にわたって使い続けているこの『ほぼ日手帳』だが、傾向としてはスケジュール管理と日々の記録としての日記的な使い方をしている。旅好きでもあるので訪れた場所のチケットや資料の切り抜きみたいなものも貼り付けたりしている。
そして、今年に入ってからは、新たな使い方もしている。福岡市に行った時、よく連れて行っていただいているクラブがある。ここの大ママから、「ぜひこれを読んで」と新聞の連載記事数十枚のコピーをいただいた。書いているのは島地勝彦というバーマン&エッセイスト。若い頃は「週刊プレイボーイ」の名編集長として活躍された方である。テーマは幅広く、氏のつむぐ文章は読み応えがあり、うんちくを傾けて書かれた文書からは学ぶことも多い。そして、その記事の真ん中に、氏が万年筆で書いた言葉が載っているのだが、これがなんとも言えずカッコいいのである。

書くことが好きなので、1本くらいはと思い、少々お高い万年筆を購入し所有している。しかし決まった使い方ができておらず、ボールペンの影に隠れて出番をなかなか作り出せずにいた。そんな時に、この島地氏のエッセイである。
今、私のほぼ日手帳は、その日やったことを箇条書きで記録するとともに、1日を振り返り、この日の感想を万年筆で書き留めている。島地氏には到底及ばないが、時々は満足いく文章を書けたなと思う時もある。
10年日記は、もう書かなくなっている。今は、それに変わってこの『ほぼ日手帳』がその役目を担っている。大好きな万年筆で文字を書き、その中にいろいろなものを綴じ込んでいく今のスタイルは、長い『手帳』遍歴を経て、ようやく最終形に辿り着いたように感じている。
この文章を書き始めたときは、紆余曲折の手帳歴を書く予定だったのだが、今使っているほぼ日手帳のことばかりになってしまった。
手帳遍歴は、また後日書いてみようと思う(汗)