電気料金と食料品の値上げと岸田首相

 東京電力東北電力など大手電力7社は、本日、6月1日の使用分から電気料金を値上げする。値上げ幅は各社の平均で、15%余りから39%余り。値上げの理由は、火力発電に使う天然ガスなどの価格が高騰し、財務体質が悪化しているためという。

 電気料金については、政府の負担軽減策によって、ことし1月の使用分から家庭向けで1キロワットアワー当たり7円が補助されているほか、再生可能エネルギーの普及のために電気料金に上乗せされている「再エネ賦課金」が、ことし4月の使用分から平均的な家庭で月820円引き下げられている。そのような中での値上げ。

 

 そして更には、webニュースで、帝国データバングが発表した、6月の食料品値上げについてのニュースも配信されている。それによると6月に値上げ予定の飲食料品は 3575品目になもなるとのことで、値上げはハイペースで続いていると伝えている。2023年に予定される値上げ品目数は、5月末の判明時点で2万5000を超え、7月にも3万に到達する可能性があるという。

 

 回復の見通しがもてない日本の経済状況は相変わらずである。

 このような経済状況を考えると、どうしても国の政治のあり方のことを考えてしまう。

 

 前回のブログで、岸田翔太郎元政務秘書官のことを書いた。これに関連して、その父岸田文雄首相のことにも触れ、辛坊治郎氏のラジオ番組を紹介した。この中で、辛坊氏は、岸田首相の政治を『ポピュリズム政治』と表現し、その限界と危機感について声を大きくしながら持論を述べていた。

 以前より、現首相の岸田文雄という人物からは、自分の政治信念みたいなものがなかなかメッセージとして伝わってこないことを感じていた。一国のリーダーとして、国民の幸福をいかにして求めていこうとしているのか。批判や支持率低下、更には自民党保守派との関係性保持のため、具体的政策を打たないことが様々に語られているように思う。

 

 これらを見聞きしながら、「あ~、この人は、目指したいことがあるから、成し遂げたいことがあるから首相になったのではなく、首相になることが目的だったのかなぁ」と感じるようになっていた。

 

 こんな思いに「なるほどなぁ~」と深く感じ入ってしまった動画があった。少し古いが、このブログでも度々取り上げている『中田敦彦 YouTube大学』岸田文雄編。その生い立ちから現在までを時系列に追いながら2回に分けて人物像を炙り出している内容となっている。

「なるほど、なるほど」と、深く聞き入ってしまう。

 

 心の中のモヤモヤが溶けたと同時に、このままでいいのだろうかと、更に強く考えてしまった。

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

 

 

 

岸田翔太郎秘書官更迭について辛抱氏の鋭い指摘に唸ってしまった!!

 岸田翔太郎秘書官が、去年暮れに総理公邸で忘年会を開き、その時の様子を写した写真が週刊誌に掲載され、このことにより更迭されたというニュースが、連日様々なメディアから発信されている。

 このニュースを最初に聞いた時、「していいことといけないことの判断ができないのであろうか」と率直に思った。そして「軽いなぁ」と呆れた思いがした。各種メディアから流れている報道も概ねこのような論調である。

 その結果として、岸田首相曰く「けじめをつけるために交代させる」という対応になった。

 内閣総理大臣秘書官は、『国家公務員の役職の一つである。内閣総理大臣に常に付き従って、機密に関する事務を取り扱い、また内閣総理大臣の臨時の命により内閣官房その他関係各部局の事務を助ける役職である。』とある。

 更に、この翔太郎氏は、政務担当秘書官でもある。この政務担当の秘書官は、『一般的に「首席秘書官」と呼ばれることもある。主な業務は首相のスケジュールの最終的な調整を担当することであるが、それ以外にも首相の命を受けて政権の重要政策や政府各部門の調整や首相と与党、時によっては野党との密かな連絡調整役となったりするなど、多岐にわたる。また、与党政治家との会合や週末の遊説など首相の政治案件にも同行する。したがって、重要な国家機密や首相の機微に触れる事項については、首相と政務担当秘書官の二人だけで共有される。』とある。

 つまり、非常に職責の重い役職である。それが裏でこのようなあまりに軽率な振る舞いでは、批判されても仕方がないと思う。

 

 ところが、いつもチェックしている『辛坊治郎ズームそこまで言うか』で、辛抱氏が全く異なる視点からこのニュースを取り上げていた。成田祐輔氏や西村博之氏、橋下徹氏、そしてこの辛坊治郎氏らの論は、歯切れが良く、物事を見る視点が鋭く、聞くたびにいろいろな学びを得ていると感じている。

 その辛坊氏が、この番組で語っていた翔太郎事案についてのニュース解説を聞き、「辛坊治郎さすが!!」、と思わず唸ってしまった。

 添付した動画の53分あたりからは必聴である。

www.youtube.com

 

星井さえこ著『おりたたみ自転車と旅しています』

 市の移動図書館が近所にやってくる。本のセレクトもよく、タイミングが合えばよく利用している。一度に10冊まで借りれるのも魅力。

 

 先日、ここでなんとも魅力的な本を見つけた。

 星井さえこ著『おりたたみ自転車と旅しています』。

 帯には、『忘れられない旅の情景はこの自転車と一緒に』とあり、その横にある添文には、『小さくおりたたんで、袋に入れて、旅先でサイクリング。景色や天気、においや風と向き合って、自転車に乗れば、それは五感に響く私だけの旅になる』とある。

 中身は、絵と写真でストーリーが構成されたコミックエッセイ。絵のタッチもいい。そして絵と写真を補完する説明文も分かりやすく、自転車旅の情報をいろいろ得ることができる。

 著者にとってこの本は2冊目であり、最初に出した『おりたたみ自転車はじめました』もある。

 

 さて、ここに登場する折り畳み自転車は、なんと「プロンプトン!!」。

 我が愛車と同じだったのである。それだけで著者への親近感が増大する。

 このブロンプトンに乗って、日本各地を旅した様子が描かれている。

  香川‥高松

  東京‥西荻窪

  東京‥多摩ニュータウン

  京都‥下鴨

  長野‥安曇野

  熊本‥小国 

  大分‥日田、中津、耶馬渓

  岐阜‥乗鞍、飛騨

 

 飛行機や電車、バス利用して目的地近くまで行き、そしてそこからが折りたたみ自転車での旅の始まり。軽やかに自転車旅を楽しんでいる。輪行は、めんどくさそうで難しそうというようなイメージを一掃してくれる。

 そして、この本からプロンプトンの機動力を再認識させられた。なんど乗鞍観光センターから乗鞍岳(畳平)迄の、標高差1200mを登りきっているのである。6段ギアではあるが小径のタイヤ。ロードバイククロスバイクと比較すれば大きく走行性は劣る。が、時間と体力さえあればそれをカバーできるという潜在的能力を実感した。すばらしいの一言!!

 

 このブログで、京都・大阪、そして東京の街巡りをブロンプトンで楽しんだことを書いた。

 飛行機を利用しての輪行。自転車で知らない街を走ると、著者が言うとおり“五感”でその街を感じることができる。車やバインでは、景色の流れていくスピートが速いが、自転車のスローな進みは、街の細かなところまでよく見え、いろいろな発見も多い。これが、また大きな魅力でもある。

 

 梅雨に入る前のこの時期は、サイクリングに最高の時期でもある。

 プロンプトンにまたがり、ちょっと「旅」したくなってしまった!! 

https://www.amazon.co.jp/おりたたみ自転車と旅しています-星井-さえこ/dp/4046055766

『ChatGPT』VS『そこまで言って委員会NP』

 欠かさず見ている『そこまで言って委員会NP』。テレビでリアルタイムでの視聴は難しいため、もっぱらYouTubeで配信されている【公式】動画で楽しんでいる。

 毎回異なるテーマが設定され、出演している論客たちが自分の考えを述べ合う番組である。演出もあるのだろうが、時に激しく言い合うこともある。それぞれが述べ合う考えに「なるほど」と、頷きながら聞くことも多い。

 

 

 今回の番組では、『ChatGPT』VS『そこまで言って委員会NP』と題して、個別のテーマをそれぞれに出し、600文字内という制限の中で、考えをまとめたそれぞれの文章を比較し、どちらが優れているかを競い合うというもの。

 

 「ChatGPT」とは、対話型人工知能のこと。インターネット上のデータを学習し利用者の質問に対し自然な文章で回答する。初期モデルが登場したのが2018年。年々進化を遂げており、2023年にはGPT-4が発表された。

 

 さて、今回「ChatGPT」が対決するのは、高い専門性を持つ当番組でお馴染みの論客たち。

 ジャッジするのは、発表者以外の出演者とゲストのジェームススキャナー氏。

 ちなみにこのジェームススキャナー氏は、今話題になっているフローラル出版発刊の『AIが書いたAIについての本』を監修した人物。この本は、「はじめに」「監修者からの一言」「後書き」などの一部を除き、すべてAIが書いた、紙の書籍ではおそらく世界初(未調査)と言われている本である。

 

 さて、それぞれに出されたテーマは以下のとおり。

 

VS岡部芳彦「ウクライナ戦争を終わらせるには?」

VS古舘伊知郎「アナウンサーは人間じゃないといけない?」

VS竹中平蔵ベーシックインカムは人々を幸せにする?」

VS豊田真由子「官僚が政治家になるべき?」

VS竹田恒泰「女性はどうして天皇になれない?」

VSRaMu「胸の大きい女性は得?」

VS石川和男「原発は必要か?」

VS大野裕之「コンピューターの反乱はある?」

 

 対決の結果は、5対3で、「そこまで言って委員会NP」の出演者チームが勝利した。

 

 しかし、改めて「ChatGPT」のレベルを思い知らされた。

 特に、最後のテーマの「コンピューターの反乱はある?」の問いに対する、大野氏やスキャナー氏、他の出演者の発言は、聞き応え十分だった。

 

 そのうち資産管理も、「ChatGPT」が最善の策を導き出してくれるようになるのだろうなとふと考えさせられた。

 ファイナンシャルプランナーという職はいずれ無くなっていくような気がした。

www.youtube.com

いま50歳の人の10年後・20年後 〜2040年のリアル〜

 PHP研究所が発行している月刊紙『THE 21』。

 6月号の特集は、「いま50歳の人の10年後・20年後 〜2040年のリアル〜」

 同社のホームページに、今月号の見所として、『今の50歳前後は、「人口が多いのに、自分たちを支えてくれる若者は少ない」という世代。将来の年金・介護・医療に不安を感じている人も多いでしょう。そこで、2040年頃までに日本人の仕事・暮らしに起こる変化、中でもこの世代にどんな未来が待ち受けているかを専門家に取材。あわせて「今からやっておくべきこと」も聞きました』とある。

 

 この中に、野口悠紀雄氏の特集ページが載っていた。氏の履歴には、『日本の経済学者、元大蔵官僚。研究分野は、日本経済論・ファイナンス理論。一橋大学名誉教授。 埼玉大学助教授、一橋大学教授、東京大学教授、青山学院大学教授、スタンフォード大学客員教授早稲田大学教授、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問などを歴任。』とある。日本経済・社会保障に精通している第一人者のお一人。著書も多数あり、『超、○○○』シリーズの中の、『超整理法』はミリオンセラーとなり大きな話題にもなった。

 

 今回の特集記事での、氏の記事のタイトルは「2040年の超高齢化で生き残るたった一つの考え方」となっている。人口減少がもたらす様々な状況がリアルに述べられている。

○2018年に政府が作成した『2040年を見据えた社会保障の将来見通し』では、18年度は20.8%、40年度は23.5~23.7%と予測。

○一方、人口変化については、65歳以上がおよそ1割増えるのに対し、15歳~64歳の労働人口は、0.795と約2割減。

○この結果、一人当たりの負担は、低く見積もっても42%増。

外国人労働者についても、国際的な賃金水準が低い日本は、就労先として選ばれない国になりつつある。

 

 この結果として、氏は、「地獄が待っている」と言っても過言ではない局面にいるという。

 

 政府では、少子化対策が検討されている真只中にあるが、このことについても危機感を述べている。

○仮に今年から出生率が上がっても、2040年の労働人口が増えるわけではない。

○出生後約20年間は社会の負担はむしろ増える。

 

 負担増の打開策として「給付を減らす」という選択肢についても述べている。

公的年金の支給開始加齢が65歳まで引き上げられたのはその一例。しかしこれも早晩限界が来る。第2次ベビーブームの人たちが65歳になる頃、受給開始年齢は引き揚げられるかもしれない。

 また別の方法として、「医療給付の対象を減らす」「医療保険の自己負担率を増やす」などの手が考えられるが、「大きな期待はできない」という。

 更には、『政府があてにならないのであれば、ビジネスパーソンは「会社」に期待したくなる。70歳まで雇用を保障することはあり得るが、実際には、わずかばかりの給与を出すだけでお茶を濁される公算は大である。』という。

 

 その結果として、「自分で貯めるしかない」と続き、「予想より厚めに備えなければならない」という。しかし、このことについても、政府から出されたNISA活用の問題点を指摘している。

 

 現状のまとめとして、『このような大きな問題が、21年の衆院選と22年の参院選で、いずれも社会保障制度の論議がなされていない。しかし、これは政治家だけの問題ではなく、有権者がこの問題から目を逸らし続けてはないか。自分たちの将来を左右する重大事が、選挙の焦点にならないことに怒らない、違和感さえもたない、解決には痛みを伴うという認識もない。その結果、「地獄」は確実に実現してしまう。現実と向き合わなければ取り返しのつかないことになる』と警笛を鳴らしている。

 

 以降のページでは、そのためにどう変わっていかなければならないのかについて、氏の考えが具体的に述べられている。

 

 前回のブログで、少子化対策の財源に社会保障費を当てることが検討されていることを書いた。これが政策決定されれば、最も負担増になるのは、まさしく子育て世代になるようである。この特集記事が書かれたのが1ヶ月以上前であれば、この少子化対策の財源のことについては出ていなかったはずなので、状況は更に悪化の方向に進んでいることが予想される。

 

 将来に向けての資産形成のあり方がもっともっと論議されていくべくではないだろうか。

 

 そのためにも政治、経済、国際情勢等々、様々な情報をキャッチしていこうとする意識の大切さを実感する。

 今月号のTHE21、見所満載である。

https://www.amazon.co.jp/THE21-2023年6月号-『THE21』編集部-ebook/dp/B0C58BY52H/ref=sr_1_1?qid=1684981804&s=books&sr=1-1&asin=B0C58BY52H&revisionId=&format=4&depth=1

 

 

 

 

 

 

少子化対策の財源は「社会保険料」で対応!!

 我が国日本の最重要課題の1つである「少子化対策」。今朝、これの財源に関するニュースが配信されていた。

 『財源、社会保険料2026年度にも引き上げ…増税は「理解得にくい」と見送り』のタイトル。

 

 記事の概略は以下のとおり。

○政府は22日、「次元の異なる少子化対策」について話し合う「こども未来戦略会議」の4回目の会合を首相官邸で開き、財源確保策の議論を行い、首相は「大前提として、消費税を含めた新たな税負担は考えていない」と表明。

○政府は2026年度にも社会保険料を引き上げる方向で調整。

社会保険料の引き上げでは、主に医療保険料を対象にする案が有力。若年層から高齢者まで幅広い世代や企業から広く薄く徴収でき、既存の仕組みを活用できるため。

 

 少子化対策は、待ったなしの状況にあり、「子供を産み育てることに不安がなく、安心と喜びの中で子育てができること」が、その解決策の根幹にあるものだと思う。

 そのためにお金、環境、制度等々、整え直さなければならないものが多いことは理解できる。そのために必要な財源をどうするか。そして出された答えが、前述の通りの「社会保険料の引き上げ」である。

 

 「社会保険」とは、病気・ケガ・障害・死亡などの生活上のリスクを社会全体で対応しようという考えのもと作られたものである。

 つまり病気・ケガ・障害・死亡などの生活上のリスクは誰もが抱えており、これらのリスクをすべて避けて生きていくことは困難であり、そこで、これらの生活上のリスクを社会全体で対応しようという考えのもと作られたのが社会保険になる。

 基本的仕組みは、

①リスクにそなえて国民があらかじめお金(保険料)を出し合う。
②リスクに見舞われたひとに必要なお金やサービスが保険から支給される。

 

 そしてこの社会保険は、つぎの5つで構成されている。
医療保険 年齢に関係なく日本に住んでいる全ての人が加入

 【健康保険】 サラリーマンまたはその家族などが加入

 【共済組合】 公務員またはその家族などが加入する

 【後期高齢者医療制度】  75歳以上になると加入していた医療保険から自動的に移行する

   【 国民健康保険】 フリーランス・スポーツ選手・アーティスト・タレント・無業者・個人事業主など上記3つ以外の方が加入

金保 保険料を支払い年金保険に加入することで、65歳から老後の年金が毎年もらえるもの。20歳以上60歳未満のひとが加入

介護保険 介護が必要となり、申請後認定された後、サービスが利用可能となる。40歳以上の人は全員加入。40〜64歳の方は医療保険に上乗せされる。

労災保険 労働者が仕事で怪我や病気、死亡した時に保険給付される制度。保険料は事業主が全額負担

用保険 失業者の支援などのためにお金を支給してくれるもの。1週間の所定労働時間が20時間以上であり、31日以上の雇用見込みがある場合、雇用保険に加入することになる。

 

 今回出された案は、この中の「医療保険」の税率を上げ対応していこうとするもの。

 

 この医療保険を含めた、我が国の「社会保険料」は、右肩上がりで年々重くなっていっている。つまり手取り額が減っていっているということを意味する。

 1970年度 24.3%

 1988年度 37.1%

 2013年度 初めて40%を突破

 2021年度 過去最高の48.1%

 

 団塊の世代が75歳以上になる2025年以降は、更に社会保障費は膨張すると予測されている。

 

 にもかかわらず、少子化対策として社会保険料で対応していこうとしている国の政治。

 「次元の異なる少子化対策」の行き着く先がここであろうか。

 この政策で、子供を産み育てることへの不安が払拭されるのだろうか。

 そして、「子供を産み、さらに増やそうとする意識」を育んでいくことにつながるのだろうか。

  4月3日、1月6日のブログで書いた『税制n乗n分方式』は、なぜ早々に議題から消えていったのだろうか‥‥

  今朝、配信されたニュースを見て、愕然とし、悲しくなると同時に、我が国日本の将来への明るい展望が閉ざされた思いがした。

 

「全国住みたい街ランキング2023」と日経平均株価バブル後最高値更新!!

 Webニュースで、「全国住みたい街ランキング2023」が発表されたとのニュースが配信されていた。

 これは「生活ガイド.com」の会員1万9106人が住みたい街として選んだ市区町村を集計しランキング化したもので、今回分は、2022年4月1日(金)から2023年3月31日(金)までの1年間までの期間のもの。1位から10位までの順は、以下のとおりである。

1位:神奈川・横浜市
2位:北海道・札幌市
3位:福岡・福岡市
4位:東京・港区
5位:東京・世田谷区
6位:大阪・大阪市
7位:愛知・名古屋市
8位:兵庫・神戸市
9位:埼玉・さいたま市
10位:京都・京都市

 拙書「投資マンションが気になったら読む本」に、投資先として福岡市の魅力を書いたが、この福岡市が東京の港区や世田谷区、神戸市や京都市よりも上位の堂々3位にあるのはいれしい限りである。

 

 さて、話題を変える。

 久しぶり日経平均が絶好調である。3万円を回復し、バブル後の最高値を更新した。実に1990年8月以来の約33年ぶりとのこと。

 

 このことについて、詳しい分析記事が日刊ゲンダイ DIGITALから配信されている。その理由を海外マネーの日本市場への流れ込みという。6つのポイントで説明している。

① 米欧諸国がインフレ対策で金融引き締めを続ける一方で、日本では日銀が4月の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の継続を決定した。
② 東証が上場企業に対して資本コストや株価を意識した経営を要請したが、それに呼応してPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業が構造改革へ動くだろうという期待。
③ 日本のCPI(消費者物価指数)は前年同月比3~4%の上昇率で推移し、また今年の春闘での賃上げ率は3.69%と30年ぶりの高水準で、日本経済を苦しめてきたデフレからの脱却機運が高まっている。

④ 欧米諸国から遅れたコロナ規制の緩和による内需拡大への期待。
⑤ 高値圏だが、割高感がない。日本企業は2024年3月期も増益が予想され、足元のTOPIXの12カ月先の予想PER(株価収益率)は13倍台半ばで、アベノミクス相場が始まった13年からの10年の平均値(14.7倍)を下回っている。

⑥ 政治的に見ても、岸田内閣の支持率が回復しており、6月下旬の通常国会会期末に衆院解散するとの見方も買い材料につながっている。解散から選挙日にかけて日経平均は過去100%の確率で上昇している。

 

 なるほどと深く頷いてしまった。更にいえば、現在広島で行われているG7において「核兵器のない世界」を究極的な目標と位置づけ、現実的な方法で核軍縮を進めることが確認された。そしてゼレンスキー大統領の参加。これらもプラス材料になるのであろう。

 

 であれば、明日、月曜日の記録更新は間違いないところであろうか。

 とはいえ、全ての銘柄が上っているわけではなく、あくまでも平均値の上昇である。これが株取引の難しさである。

 

 まぁ何はともあれ、日本株が好調なのは明るい話題である。