ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

久しぶりに椎名本に出会う。懐かしき『怪しい探検隊』なのである!!

 書斎のように利用している我が街のTSUTAYAに来た。駅に併設しており、スタバもある。基本本屋なので書店なのだが、販売用の書籍より館内閲覧用の書籍の方が圧倒的に多い。どちらかというと図書館っぽい。

 ここはには、くつろぎながら本が読めるようにソファーもがあり、またデスクワーク可能な学習スペースもあり、かつ広い。週末は中高生が多いが、平日は大人たちが席を埋める。しかし、地方の田舎街である。平日の利用者はそれほど多くない。心地よい音楽が流れ、階下のスタバからコーヒーの香りも漂ってくる。

 こんな素敵な場所を利用しない手はない。今日は、集中して作業、そしてお勉強をやろうと思い、開館時刻に合わせてやってきた。館内の人はまだまばら。長机の一角を陣取り、1m四方は我が書斎となった。早速パソコンを開き作業開始となるはずだったのだが‥‥。

 館内に入り、通路に並べられた書籍を見つつ歩いていたら、旅行関係の書棚で、懐かしい作家の名前を見つけたのである。『椎名誠』。学生時代、この人の本にハマった。『怪しい探検隊』シリーズである。そして今日見つけた本は、『怪しい探検隊 ~台湾ニワトリ島乱入』というタイトルがついている。

 初めて見る本だった。ここに並ぶということは、そんなに古い本ではないはず。

 「ええっ、この人、まだこんなことやってるんだ!!」「今、いったい何歳なの?」という素朴な疑問が湧いた。本の発行年月日を見ると2016年3月30日となっている。今から10年ほど前になる。最近の本ではないが、『怪しい探検隊』全盛期は1980~1990年代前半頃だったはずなので、それからすると新しい。素直に、「まだやっていた!!!」と嬉しくなってしまった。この時椎名氏71歳とある。

 まも手に取ってしまうと、そして席に持って行くと、確実に読んでしまうと思いつつも、もう戻せない。さっそくページを開く。最初のページにカラー写真が添えられており、そこに手書きで「おれたちは南の島の犬みたいに自由だった」とあるではないか。冒頭から“椎名節”が炸裂する。

 怪しい探検隊シリーズは、「東ケト会」という仲間たちが集まり、キャンプや釣り、無人島探検をしつつ、夜毎大宴会を繰り広げるという破天荒な様子を、椎名誠の巧みな文章力で描いたドキュメンターリー的な面白本だったという記憶が残っている。椎名隊長とレギュラー陣、そして弟子たちの集団が日本にとどまらず、海外をも旅して回っていた。そして、それを文章化し本として売り出す。当時人気のあった作家であり、シリーズだったので、“これこそ夢の印税生活!!”などと感じたりしていた。一度、椎名氏の講演を聞きにいったことがあるが、ステージにあぐらをかき日本酒を飲みながら話していたような記憶がうっすらと残っている。それがまた、本に出てくる隊長そのもので、なんというのか「粋」だったことを思い出す。

 そして今回、この本では『怪しい探検隊』は台湾に行くのである。バンコクで東南アジアに目覚め、「次はベトナムから国境越えだ!!」などと言っている身からすれば、当然「台湾」にも興味はある。先日お会いした元上司である人生の先輩から、台湾旅行の話を伺ったばかりでもある

 世の中的には、『台湾有事』などと緊張感ある話ばかりが伝わってくるが、食べ物は美味しく、街も活気に溢れているとのこと。そこに、この椎名本の登場である。書かれてある情報はいささか古いが、まぁそんなことはどうでもいい。 

 しなければならないことがあるのだが、本に手が伸びページをめくってしまう。久しぶりの椎名文体との対面である。リズムとテンポがよく、難解な語句もないためスラスラ読める。まだ序盤なのだが、もう引き込まれてしまっていることを感じる。

 ここにある閲覧用の書籍は、借りて行くことができない。販売用でもないので、ここで読むしかない。幸いなことに台風接近に伴い、しばらく雨が続きそうである。次に来た時は、学習スペースではなく、ソファでくつろぎつつ読書にふけようと思った。