WBCが終わった。
準決勝のメキシコ戦、そして決勝のアメリカ戦はいずれも見どころ満載の最高に面白かったゲームだった。
メキシコ戦は、敗戦が色濃くなっていく中で、終盤、吉田選手の同点ホームランが飛出し、最終回には不振を極めていた村上選手の逆転タイムリーが出てサヨナラ勝ち。感動の勝利を収めた。
決勝のアメリカ戦は、一進一退の攻防が続く試合展開。2点差で8回のマウンドにダルビッシュ投手が登場し逃げ切りを図る。しかしソロホームランを打たれ、1点差。最終回を大谷投手に託す。先頭打者がまさかの四球。同点のランナーが塁に出る。しかし次の打者が併殺打に倒れ2アウトランナーなしに。野球の神様は、ここで野球ファンに最高の舞台をプレゼントしてくれた。なんとトラウト選手と大谷選手の直接対決。同僚であり、MLBで最高の選手同士の戦いを用意してくれたのである。大谷投手の剛球が唸る!!最後は大きく変化したスライダーで三振をとりゲームセット。3対2で日本の勝利。感動と興奮の戦いだった。日本チームは14年ぶりの世界一となり、MPVは大谷選手が獲得して今大会は終了した。
アメリカで行われた決勝リーグは、日本時間の午前8時の試合開始という幸運もあり、ゲーム終了までじっくりテレビ観戦ができた。試合を見つつ、両試合とも、現地で声援を送る日本人の数の多さに驚かされていた。場所は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ。
よく聞く州名と都市名。どんなところなのか少し調べてみた。
フロリダ州は、アメリカの南東部にある大西洋とカリブ海に突き出た半島に位置する。面積は北海道の2倍強。人口は2220万人ほどで全米1の人口増加率である。観光と宇宙産業が有名。観光では、アメリカ最長の海岸線を誇るビーチがあり、またウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートは世界最大のディズニーリゾートでその面積は120㎢で東京23区最大の大田区がすっぽりと入る大きさとのこと。その他、世界一風光明美といわれるドライブスポットのオーバーシーズ・ハイウェイ等々、いろいろな観光地が名を連ねる。宇宙産業では、ジョン・F・ケネディ宇宙センターが有名で、スペースシャトルの打ち上げが行われてきた場所。
試合の行われたマイアミは、フロリダ半島の先端部分にある人口47万人余りの都市。フロリダ海峡を挟んだおよそ200km先にはキューバ共和国がある。北回帰線がすぐ近くを通っており熱帯気候により近い気候区分となる。冬でも海で泳げるほどの温暖さ。
マイアミを調べると、治安がよろしくないようなことを伝える記事の多さを感じる。ただ年々改善されているようで観光地として多くの観光客が訪れる人気の場所とのこと。
野球中継のアナウンサーが、球場の観客の4分の3はアメリカの応援、残り4分の1は日本チームの応援というようなことを言っていた。観客5万人ほどであれば1万人を超える日本人がスタンドにいたことになる。日本から応援に駆けつけた人も当然いると思うが、現地で働くビジネスパーソンとその家族、ワーホリや語学研修等での滞在など、現地に住んでいる人達も多いのだろう。
応援している笑顔あふれるたくさんの日本の人たちの顔を見ながら、羨ましさとともに嬉しさも感じた。たくさんの元気をいただいたような気分である。
