ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

四国一周車中泊旅 =2日目=

 四国一周車中泊旅2日目。今日は盛りだくさんの予定を組んでいる。

 先ず最初に向かったのは愛媛県の『大洲市』。ここの別名は「伊予小京都」。なんだか素敵なネーミングである。大洲城を中心に栄えた城下町で、明治から大正の面影を残す家屋が連なっているという。「おはなはん通り」と呼ばれているその地を目指す。到着後、ブロンプトンにまたがり散策の開始。レトロな街並みがなかなかいい。しかし、それ以上に感動したのは、通りすがりの私に「おはようございます」と言ってくれた高校生が複数いたことと、更には、なんと大人の方もが挨拶の声をかけてくれたのである。こんな体験は初めて。子どもだけでなく大人までも。つられるようにこちにも挨拶を返したのだが、なんて素敵な街なんだろうと思わずにはいられなかった。人を通して街の印象も大きく変わる。つくづく考えさせられた。

 そして次に向かったのは、『内子町』。この町には、『重要伝統的建造物群保存地区』に指定されている地区があるとのこと。大洲に続いて歴史に触れる。目的地に着き、通りをブロンプトンで走る。約600mほどの間に、江戸時代後期から明治・大正時代にかけて建てられた豪商の屋敷や民家が続いている。土産物屋のご主人と話す。

「ここは宿場町として発展したのですか」

「いえ、木蝋(ろう)の生産で栄えた町です」

 この地区の最盛期は、商いもかなりのものだったとのことで、今も残る豪商の屋敷からもそれは伝わってくる。なかなか見応えのある街並みだった。

 さて、次は楽しみにしていた『松山城』。ここから45kmほど。時間にして1時間ちょっと。目的地に着くものの車を止める場所探しに若干苦労する。車を預け城内への入場口に向かうが、このお城なんと135mの高台に本丸があるという。時間と体力があれば徒歩で登る人もいるらしいが、それもなかなか大変なので、麓と本丸を結ぶロープウェイとリフトが完備されていた。散策しながら登るのもいいかなと一瞬思ったが、この日は夏を思わせる日差しがあり、到着後は汗びっしょりになっているだろうと思うと、躊躇なくリフト券を購入していた。平日だが場内にはかなりの人がいる。「さすが松山城!!」と唸ってしまう。城内を散策しながら本丸を目指そうと思っていたら、リフト到着口の近くに『城内案内ボランティア(無料)』の看板を見つける。団体ではなく、個人の申し込みも大丈夫なのかと思いつつ、

「一人なんですけど、ガイドお願いできるんですか?」

「いいですよ。これに必要事項をご記入ください」

 見るだけで終わるはずだったが、専門ガイドさんの説明が加わることになり、それも専属である。いきなり興奮してしまう。ガイドさんが、お時間はどのくらいを予定していますかと聞く。「このあとは特に予定もないのでお任せします」と答えると、なんと詳細説明モードで対応してくれ、場内を隅々まで細かく説明してくれた。12時頃から始まり、終わったのは15時に差し掛かろうとする時刻だった。およそ3時間の間、松山城をめぐる歴史、城の造り、特に城壁についての説明は、圧巻の内容だった。これから城を見る際にも役立つ知識をいただいた。お年を伺うと79歳という。かなりの健脚である。このガイドさんに知識と元気を頂いた。感謝!!

 お城の後は、ブロンプトンで『道後温泉』を目指す。松山城から遠くはない距離。ここには何度か来たことがあり、温泉にも入ったこともあるので、今回は湯に入ることはせず、自転車なので道後温泉近辺の街並み散策をすることにした。さすが全国区の温泉。観光客の多さがすごい。道後温泉本館は今も工事中で、建物の周りには柵が置かれてあった。

 明日は、讃岐うどんデーなので、できる限り高松方面に近づいておこうと思っていた。しかし「道の駅」と「銭湯」と「夕食」の3点セットがうまく噛み合わず、なかなか場所を決められず、ずるずると車を走らせていく。目的地方面に進んでいればいいのだが、それから外れていくと少々辛い。最優先は道の駅を決めることなのだが、なんとなくどこも冴えない。検索し調べてみると香川県の道の駅は、どこも評判が芳しくない。怒りのコメントみたいなものもある。とりあえずようやく泊まれそうな『道の駅あれあいパークみの』という道の駅に辿り着くことができた。結構な数の車が止まっている。多分多くがここに流れ着いたのだろうと感じた。こんな感じだったので晩御飯は、走りながら見つけた「すき家」で済ませた。今日の銭湯は昭和レトロ満載で“街のみんなの銭湯”といった感じ。学生時代を思い出しながら湯に浸かった。

 本日の走行距離は203km。一気に移動した!!