楽天証券オリジナルの投資情報メディア『トウシル』が衝撃的な内容の記事を載せていた。
見出しの後には、『ドルを買いたいなら介入を待て!』と続く。
記事の概要は以下のとおり。
○米国の10年債利回りは20日、4.24%まで上昇して2008年7月以来の高水準を記録。
○日銀は、10年国債利回りが0.25%を超えて上昇しないように臨時買いオペを通知。
○金利の低い国からお金を借りて金利の高い国に預ける。弱い国の通貨を売って強い国の通貨を買う。これらは合理的な取引。
○日銀が大量緩和政策を続けながら、円売りは投機的だとして介入を行うことがマーケットの理解を得られない。このままでは介入はマーケットに絶好の円売り機会を提供するだけ。
○10月28日に日銀金融政策決定会合が開催される。日銀が緩和政策続行を決定するならば、マーケットは失望すると同時に、円を売ることに一段の安心感を持つことになる。
○日銀の政策スタンスが変わらいならば、介入効果はさらに薄れる。円安(ドル高)トレンドが転換するのは、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを休止する来年以降になるだろう。
○ドル/円は10月始値(144.60円)から20日終値現在までで、5.50円の円安。
○4月以降、ドル/円は、5月と7月を除いてすべて円安に動き、上昇平均幅は約7円。それをあてはめるなら、今月は151.60円に到達することも考えられる。
○さらに、11月と12月も同じペースで上昇すると仮定するなら、165.50円まで円安になる可能性もゼロとはいえない。
衝撃的な内容である。米国の10年債利回が4.24%まで上昇していることに改めて驚きを感じると共に、日本の10年国債利回りが0.25%であることの事実。如何ともし難い差である。日米両国に富があるものは、この差を利用しないはずがない。昨夜見られた一時的な介入は投資の機会を与えるだけと言われても仕方がない。
昨日のブログで、「日本はエネルギーの9割、食料の6割を輸入に依存する。輸入取引の7割以上がドルで取引されているため、円安が進むほど物価が高まりやすい。」と書いた。
今のペースでいけば165.5円まで上昇するという。
上がらない給料、物価高、そしてこの円安。年末に向け私たちの生活と我が国日本の経済はどうなっていくのか。不安の感情が日に日に大きくなっていく‥‥。