ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

大阪府茨木市『おにクル』 素晴らしき施設なり!!

 大阪に来て9日目になる。

 ここ数日、大阪市のお隣に位置する大阪府茨木市にある『おにクル』を利用している。この施設は、ホールや図書館、子育て支援、市民活動センター、プラネタリウムなど、多くの機能が入る複合施設。

 7階建ての各フロアは、中央部分が吹き抜けになっており、その中央にエレベーターが通っている。そのことで解放感が生まれ広々とした空間が演出されている。この施設の設計コンセプトは、『日々何かが起こり、誰かと出会う』。それぞれの機能が混ざり合い、日々いろんなことがいろんな場所で起き、また、いろんな人に出会える。そんな施設にしたいと考えているとのこと。

 1階は、総合インフォメーションの他、椅子やテーブルが置かれ、来館者が自由に使っていい空間になっており、その他にも、調理実習室や245人収容のホール、そしてカフェもある。

 中2階は、一時保育室やスタッフオフィスのフロア。

 2階には、「子育て世代包括支援センター」「子育てフリースペース」「えほん広場」などの子育て支援スペースが設置されている。また屋外テラスには、人工芝が敷き詰められ乳幼児が安心して遊べる空間が広がっている。

 そして3階は図書コーナーと「アートライブラリー」「リハーサル室・多目的室」が完備。
 4階には1201席の大ホール。

 5階・6階は図書コーナーと読書テラス。テーブルには照明とコンセントが設置され、仕事や学習に利用できるスペースとなっている。開館間もないからだと思うが、蔵書はどれも新しく興味深い本が並んでいる。
 7階は、「市民活動センター きゃぱす」「市民交流スペース」「コワーキングスペース・テラス」「屋上広場」「プラネタリウム」「会議室」「和室」

 建物が立つ位置は市内中心部。通りの向かい側には市役所があり、そのほかにも税務署や合同庁舎、消防本部等もある。『おにクル』の正面は、広い広場になっており、そこには芝生が敷き詰められ脇には滑り台など幼児が喜ぶ施設も配置されている。2023年11月26日のオープン。

 茨木市は人口約28万人。この人口規模でこれだけの施設が造れることに大きな驚きを感じてしまう。

 平日に利用したのだが、9時のオーブン直後から多くの利用者が来館していた。特筆したいのは乳幼児を抱えた方が多数利用していること。乳幼児の遊び場としての空間でもありサポートスタッフが配置されており、適度な距離感で子供達に関わっている。まさに『子育て支援拠点&子どもの屋内遊び場』である。また、図書コーナー(約10万冊)にはご高齢の方の姿もあり、ゆったりと時間を楽しむ姿も見ることができる。7階スペースにはビジネスマンの姿もあり、会議や打ち合わせに利用している姿もある。また、夕方になると、学校を終えた中学生や高校生が読書テラスでノートを開いている。

 この建物の中に世代を超えた人々が集っており、各々の「やりたいこと」をやっている。

 

 ここを初めて利用したその時から、そのコンセプトともに施設の充実度に驚嘆し、これを作り上げた官民共同の努力に深く敬服させられた。

 

 どこかの県庁所在地では、市内活性化の方策としてコンサートホール建設を打ち上げていた。

 活性化の方策として「箱物」を作ることを否定はしない。しかし、大切なのはそれを誰が利用するかと言うことである。今回利用した『おにクル』の主人公はそこに住む「市民」そのものだった。週末の正面広場には、子ども向けのアトラクション(有償)を提供する団体が集い子どもと親を楽しませていた。人が集えば、自ずと経済も動くことも感じた。

 『おにクル』は、茨木市民にとって宝物であり、子どもたちにとっては、故郷を思い出す時、必ず出てくることになる大切な場所になるのだろうと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=PipeBEzmGkA