ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

衆院補欠選挙結果について思うこと。SNSの怖さと薄さを痛感!!

 今回の衆議院補欠選挙は大変興味深く、どんな結果が出るのだろうと開票結果を心待ちにしていた。当然自分なりの予想も立てていた。

 特に、東京15区の動向は自民不在の中、野党・諸派乱立で否が応でも注目度は高いものだったように思う。その中でも個人的には、後発の「日本保守党」の動きが気になっていた。百田尚樹氏による突然の政治団体の立ち上げに始まり、イスラム思想研究科の飯山あかり氏の擁立、そして選挙戦への突入。

 たった2〜3週間のことだが、この間の「東京15 区」の各陣営の動きや選挙区状況は目まぐるしく変容し続けた。

 YouTubeではジャーナリストや識者が、いろいろな分析や解説を行い、選挙結果を予想していた。「日本保守党」は、後発だったが次第に勢いを増していき、「台風の目」と称されるほどの存在になっていった。街頭演説に集まる聴衆の熱気は次第に盛り上がり、大きくなっていったように感じていた。飯山あかり氏のスピーチ力の高さも相まって、その勢いは、他の政党や候補者を圧倒しているようにも感じていた。国会議員が所属していないので「国政政党」とは名乗れず、TVなどでは「諸派」の中の一つとして扱われているところからのスタートだったにもかかわらず、である。

 55年体制の崩壊につながった「日本新党ブーム」を彷彿させるような、「勢い」を感じていた。

 

 開票開始時刻の20時になんと3選挙区とも「当確」者が決定。野党2党対決になった長崎3区、与野党対決になった島根1区、そして野党乱立になった東京15区とも、全て立憲民主党候補が当選した。長崎と島根の結果は当初から予測されていたので特に驚くこともなかったのだが、東京15区は、正直驚かされてしまった。立憲民主党候補の強さは当初からいわれていたのだが、日本保守党候補の追い上げがどこまで伸びるかというのが多くのジャーナリスト・識者者の共通の予想だった。開票結果は、選立憲民主党の酒井菜摘氏が当選。次点が元参議院議員・格闘家の須藤元気氏、3番目が維新候補、そして4位が日本保守党の飯山あかり氏という結果。

 YouTubeで見た日本保守党のあの盛り上がりや、街頭演説に集まっていた聴衆の熱気はいったい何だったのだろうと考えさせられた。全国区の百田尚樹氏見たさで、聴衆の多くは江東区民以外だとも言われていたが、しかしSNSを通して、また口コミもプラスして勢いや熱気は多くの人に伝わっていくだろうなと感じていた。

 今回の選挙結果から、SNSの怖さと薄さを改めて感じさせられた。インターネットは万人にとって不可欠のものではあるが、万全ではなく、また興味関心に大きく左右されることを痛感する。人口比で多数を占める高齢者にとっては、日常のツールではないのであろう。従前から元官僚の高橋洋一氏は、SNSの情報をキャッチしているのは、江東区民の2%と言っていた。

 

 今回の東京15 区の投票率は40.7%といわれている。つまり選挙区である江東区有権者数は43万人であり、この内の17万人しか投票に行かなかったということになる。ゴールデンウィーク期間中とはいえ、不在者投票という仕組みもある。だれが当選するかということ以上に、投票権を放棄する者の多さに大きな問題を感じてしまう。

 『憲法改正』も最終的には、国民投票に委ねられるのである。たった1票だが、その1票の重みを国民一人一人が共通の認識として持たなければ、「国民投票」が国民の総意にはなるはずもなくこれの意味も薄れてしまう。もちろん各種選挙についても同様である。

 

 6月解散が噂されている。腐敗した、政策的にも行き詰まりのある現状を打破し、国民一人ひとりが明るく幸せになる国づくりを、誰に、どこに委ねるかの大切な選挙である。高い得票率を願ってやまない。

 

 そうそう、そういえば気になる人物がいる。元明石市長泉房穂氏である。彼は今回の選挙結果をどのように見ているのだろう。今日の今段階では、まだ主だった発信はしていないようである。これからの日本を思う時、大変気になる人物である。