ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

日本の人口減少と『75歳以上の医療保険料引き上げ』について思うこと。

 日本の人口減少問題について、このブログでもそれが意味する問題の根深さを述べてきた。

 

 このままのペースで人口が減り続けて行った時の日本の未来年表は以下のとおりである。

  2020年  女性の半数が50歳超え

  2024年  3人に1人が65歳以上の高齢者

  2033年  全国の住宅の3分の1が空き家

  2040年  自治体の半数が消滅

  2100,年  日本の人口は5971万人

 

 YouTubeで、ひろゆき氏や成田悠輔氏等、多数の識者がこのことについて警笛を鳴らしている。

「人口が減り続けていて国力の低下している国にやってくる外国人移住者は極々限られている。」

「高齢者が増え、そのために負担ばかりを課せられる若者。その内、力のあるものは生活の拠点を海外に移していく。」

「よって日本の国力は、優秀な人材の海外流失もあり、益々衰退は加速されていく。」

このような論調であり、このことに異論の余地はない。

 

 恐ろしい日本の未来予測。

 

 そして昨日、『75歳以上の医療保険料引き上げへ』のニュースが飛び込んできた。

 75歳以上が入る後期高齢者医療で、高齢者の負担を引き上げる制度見直し案の概要がわかったとの内容。具体的には、所得などに応じて支払う保険料について、現在、年間66万円となっている上限額を、再来年(2024年4月)から80万円程度に引き上げるとの内容。また、保険料で負担する総額も高齢者の人口増に応じて増やす仕組みを導入するとのこと。同省が近く社会保障審議会(厚労相の諮問機関)で制度見直し案を示し、早ければ来年の通常国会での法改正をめざすらしい。

 理由を聞いて呆れた。高齢者にかかる医療費は増加の一途で、これを支える現役世代の負担も膨らんでいるから、高齢者自身の負担も増やすことで世代間の負担の公平性を確保する狙いがあるとのこと。

 一見もっともなこととも受け取れるが、時が経てば現在の若い世代も高齢者になるのである。しかも若い世代の数は、常に高齢者の数を下回る。今も社会保険料は増え続けており、特に国民年金は、将来自分が受け取れる額が年々減り続けている。

 目先の対応で、結局は問題の先送りである。このようなやり方をし続けていれば、現役世代の負担は限りなく増えていき、人口減少どころか国家財政の破綻が先に来そうである。

 

 解決の糸口は、やはり人口減少をいかに食い止めていくかになるのではないか。

 

 「生まれてくる子供に一律1000万円を支給せよ」と説く識者もいる。一人の子供が成人したのち治める税金の総額は、軽く1000万円を超える。支給された1000万円は経済活動も喚起する。問題も発生するかもしれないがそれは制度設計を的確にすれば良いことと言う。

 

抜本的な問題解決のためには、省庁を超えた国家プロジェクト的な発想が求められると思う。