3月13日からマスク解禁となり、着用は個人の判断になった。GW明けの5月8日からは、新型コロナの感染症法上の位置づけが「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する。
長く落ち込んでいる我が国の経済活動。人の動きが増えれば経済は活性化し、好循環の流れへとつながっていく。
このことを予見させるニュースがweb版日本経済新聞から発信されていた。『訪日客回復、東南アジアけん引 2月はコロナ前比57%』のタイトル。
昨年11月17日のブログで、「10月の訪日客49.8万人 観光客は9月の15倍、水際緩和で効果」という題で、訪日客増加のことを書いた。
今回、日本政府観光局から発表された訪日客数は147.5万人。コロナ禍前の2019年2月比で57%の水準まで回復したとある。
ようやく、ここまでたどり着いたなと思う。訪日客の国別内訳は以下のとおり。
【※( )は、19年2月比】
ベトナム 55000人(41.7%増)
インドネシアネシア 26800人(8.8%増)
シンガポール 27100人(3.8%増)
フィリピン 33900人(-3.6%)
米国 86900人(-6.2%)
カナダ 19000人(-20.4%)
韓国 568600人(-20.6%)
台湾 24500人(-37.8%)
中国 36000人(-95%)
国別で見ると、東南アジアからの訪日客の増加が目立つものの、韓国や台湾、アメリカやカナダは、まだまだ伸び悩んでいる状況。
コロナ禍前も含めて、訪日客が過去最高だったのは、旅行シーズンの10月を見てみると2018年の264万1000人が過去最高である。この時、中国からは71万5255人が訪れている。
そして記事には、“訪日客の増加で小売りやサービスの現場は活気を取り戻している”とある。百貨店大手三越伊勢丹の2月の既存店売上高は22年2月比で32.3%増。タクシー大手の日本交通は訪日外国人の観光タクシーの利用が足元でコロナ前の半分ほどに戻ってきているとのこと。
『今後は、政府が1日から中国からの渡航者への水際対策を緩和したことを受け、中国からの訪日客を増やしていく方策が求められる』と記事は伝えている。ANAは中国路線の復便や増便を進めており、現在は1週間あたりの運航便数がコロナ前の1割に満たないが、23年度はコロナ前の6割まで運航規模を拡大する目標を立てている。日本航空も羽田―上海(浦東)線などを段階的に増便する計画とのこと。
ここ数日、穏やかな天候が続いており、いよいよ春の到来を感じさせる。梅がピンクの鮮やかな花を咲かせ、桜も蕾が徐々に膨らんできており、開花の時を待つ頃となった。
人の動きが活発になり、経済活動が回復し、コロナへの恐怖からも解放され、皆がお互いに笑顔を確認できる世の中に戻っていくことを心から願う。