ファンディの日々雑感。

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失われた30年に悲観するな!! カリフォルニア大学教授のウリケ・シューデ氏が語る日本のよさに元気をもらう!!!

 最近は殆どTVを見なくなった。以前は、家に戻れば何はともあれ先ずはTVをつけるという感じだったように思う。大きな画面で見るのは、テレビ番組ではなく多くはYouTubeの動画である。リモコンで切り替えればYouTubeはもちろんのことNetflixAmazonプライムも簡単に視聴できる。便利な世の中になったものだとつくづく思う。

 

 さて、今朝もYouTubeにつなぐ。目を引くタイトルのおすすめ動画が飛び込んできた。

 『アメリカの名門大 経営学者が語る「タイトな文化」と日本/失われた30年に悲観するな/それぞれの国の選択を尊重』のタイトル。朝の限られた時間では全てを見ることができず、最初の方だけ見てみたがぐいぐい引きつけられていく。途中だったが、一旦視聴を中断し、残りはジムで有酸素トレーニング中に視聴した。

 

 ビジネス映像メディア「PIVOT」からの配信。司会者とインタビュー形式で番組は進んでいく。ゲストはカリフォルニア大学教授のウリケ・シューデ氏。番組冒頭のゲスト紹介では「日本通の経営学者」とあり、一橋大・日本銀行経産省などで研究員や客員教授等を歴任したという。そして9年以上の日本滞在経験もある人物とのことだった。氏が書いた『再興 THE KAISHA』も併せて紹介されていた。

 

 司会者が、「日本人が過去数十年の「日本」を語る時、ネガテイブな側面が強調されてしまいがちだが、このことについてどう思うか」と問うことから始まる。氏は『トレードオフの問題』と返答する。トレードオフとは、一方を尊重すればもう一方が成り立たない状態のことを言う。

 ここで、先ず取り上げられたのは『スピード感』。日本はシリコンバレーのようなスピード感がないと言われるが、それは日本人がそのような過激な変化を好まないからと言う。『身終身雇用』を例にとり、そのシステムが段階的に廃止されるという事実を、人々が徐々に理解していったことにも現れているという。そして、変化に時間がかかっているからといって、日本が停滞しているわけではなく、ひじょうに意図的で順序立てたプロセスで、ゆっくりと秩序を保った改革の結果、日本は安定した社会として停滞を乗り切ったという。結果の例として、「大都市は快適で清潔な上に安全。自分が知る限り大きな政治的動乱もない。日本は、全てがとても快適に進んできており、ひじょうに凄いこと。」という。更に、「30年も停滞したというが、日本に来るたびに驚く」と言葉を重ねる。

 

 氏はアメリカについても日本との比較としていう。「アメリカが選んだのはスピード。食うか食われるかの熾烈な競争。破壊や改良にしても成功しなければ失敗。誰かの失敗は別の人のチャンスになり、誰かの退却も別の人のチャンスになる。しかし日本は全てがもっと穏やか。極端な成功も失敗もない。良い点としては、アメリカほど打ちのめされることもズタボロになることもない。どちらが良いとは言えない。どちらを選ぶかということ。」という。

 日本人は、明らかにゆっくり進む方を選んだ。

 

 氏は、著書『再興 THE KAISHA』の中で、「30年も悪いニュースだらけの日本が、なぜ消滅していないのか。なぜ日本経済は世界20位に転落していないのか。日本は、まだ大国として成功している。」と書いたと言う。

 「何かがうまくいっているからであり、日本は大震災やリーマンショックを経験したにもかかわらず、これらを乗り越えここに至っている。これらを乗り越え成功している日本企業の素晴らしさを思う」と語っている。

 

 『自虐史観』という言葉がある。自国を過度に悪とみなす歴史観のことをいう。ウリケ・シューデ氏の話を視聴しながら、この言葉を思い出している自分がいた。

 あら探し的な見方や考え方からは、成功は導き出せないだろう。 

 この番組で氏は様々な日本のシステムや文化についてその素晴らしさを語ってくれている。

 

 見終えて、素直に『日本、いいじゃん!!』と感じた。

 同時に、日本という狭い枠の中に止(とど)まっていてはいかんなぁとも思った。外国に飛び出し、比較できる価値観を自らが身につけることの重要性を強く思った。

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