ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

日本の将来を憂う。30年前と今との比較から‥‥

 ガジェット通信は、東京産業新聞社が運営する日本のニュースサイトである。

 ここから興味深いニュースが配信されていた。ひろゆき氏のツイートを取り上げたもの。

氏のツイートは、

 『子どもの人口、42年連続減。国連の推計などによると、人口に占める子どもの割合は人口4000万人以上の36か国の中で日本が最低。例の組織による日本人消滅作戦が順調に進んでいる様子。日本人減らして、外国人移民を代わりにいれば閉める作戦の始まる頃かな?』

というもの。

 日本の人口減少は様々な形で伝えられているが、諸外国と比較してこのように現実を突きつけられると、より一層日本の危機的状況が浮かび上がってくる。

 

 このひろゆき氏のツイートに500件近くのコメントが寄せられていた。その中に目を疑いたくなるものがあった。30年前と今を比較したものであった。

平均年収  30年前 455万円   現在 418万円

社会保険料 30年前 月3万円    現在 6万円

銀行金利  30年前   3.5%         現在 0.001%

退職金   30年前 2870万円    現在 1980万円

消費税   30年前  3%                現在  10%

ディズニー 30年前  4400円           現在  9400円

 

   フェイクかもと思いそれぞれ調べてみたが、それぞれを裏付けるデータが確認できた。  

 

 日本はいったいどうなっているのだろうか。

 

 バブル景気は1986年12月から1991年2月までの期間を指す。今から30年前は1993年にあたり、バブル崩壊が1991年3月から1993年10月である。この後「失われた30年」と後に言われる日本経済の停滞の時期に入っていく。

つまり現在は、「失われた30年」といわれる日本経済が停滞し続けた結果による現状といえる。

 

 では、これから先の日本経済の展望は明るいのかと問えば、このままでは「失われた40年」につながっていくとの予測も出ている。新しい産業が育たず、所得も増えず、社会的コストは増大し、個人消費も増えない所得により増えていく要素が見当たらない。そして負担だけが増えていく。

 この後30年後には、それぞれの項目にどのような数字が並ぶのだろうか。

 

 より強固に自己防衛をしていくしか術はなさそうである。

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナの5類移行、経済効果は4兆2000億円!!

 いよいよ本日からコロナの感染症法での取り扱いが、「2類相当」から「5類」に移行した。

 Webニュースでは、早速これによる「経済効果の試算は4兆2000億円」との、第一生命経済研究所から出された発表が多数配信されていた。

 記事では、訪日客数の増加と1人当たり消費額の拡大が重なり、日本経済への追い風になるとの見方を示している。特に訪日客関連で約2兆6000億円の上振れ効果があると予測している。 

 現時点で中国からの訪日は原則としてまだ解禁されておらず、中国からの訪日客が入ってくるようになれば、この試算も現実味が増してくる。

 更に、記事によれば、現在の円安要因から海外からの観光客らの購買力は大きくなっており、訪日客の1人当たり消費額はコロナ禍前と比べて3割ほど増えるとの見方を示している。

 日本経済の暑い夏がやってくるのだろうか‥‥。期待せずにはいられない!!

 

  さて、感染症法でのコロナの取り扱いが変わったことにより、日常の生活に変化が生まれるのだろうか。マスクの着用については、3月13日から「個人の判断」が基本となり、本人の意思に反してマスクの着脱を強いることはせず、個人の主体的な判断が尊重されることとなった。 

 しかし、実際にはマスクを着用することが継続され続け、欧米諸外国と比較した時、マスク着用についての日本の特異性が様々に伝えられていた。

 

 今日、所用で空港に赴いた。GW明けだったが、想像以上に人の多さに驚かされ、同時にマスクを着用していない人が思いのほか多いことにも驚かされた。

 少しずつ意識が変わっているように感じ、なんとなくほっこりした気持ちになった。

 

最近の自転車事情。コスパに優れたスポーツバイク多数!!

 5月1日の夕方伝わってきた米ファースト・リパブリック・バンクの経営破綻のニュース。 史上2番目の規模ということで翌日からのニューヨークダウに注目が集まったが、案の定ダウ平均は大きく下げた。ただ日本はGWに入っており株価には直接的には反映されず、GW明けまで待つ状態だった。

 そんなところに『NYダウ反発、546ドル高 地銀株上昇で投資家心理改善』のニュース。前日比546ドル64セント(1.7%)高の3万3674ドル38セントで終えたと記事にはある。前日にかけて急落した米地域銀行株の一角が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだことやアップルの2023年1〜3月期決算が市場予想を上回ったことが投資家心理の支えになったと記事は伝えている。

 日本株への影響は少ないのではないだろうか。GW明け月曜日の株価の動きが興味深い。

 

 さて、GWも後半に入り残すところ今日明日の2日のみとなった。暖かな日が続いており心地よい陽気に身体を思い切り動かしたくなる。そんな時にwebニュースをあれこれ見ていたら『コスパの良い「ロードバイク」おすすめ5選 10万円以下でも良作あり』の配信記事を見つけた。

 自転車にはまっていた頃があった。今から25年ほど前になる。その頃は、ロードバイククロスバイクが広く広まる前だったように思う。流行始めだったかもしれない。自転車は重さが軽くなるほど価格が高くなるという関係性があり、当時は車重が10kgを切るような自転車は30万円以上というのが当たり前だった。当然そんな自転車を購入することはできず、スポーツバイクもどきの自転車を購入し、仲間を誘って遠乗りを楽しんでいた。最終的には、サイクリストの聖地「しまなみ海道」を横断するに至った。楽しい思い出である。今は、その頃乗っていた自転車は既になく、このブログでも度々登場する『ブロンプトン』が我が愛車である。遠乗りのためではなく、どこにでも連れて行ける自転車で、小さく折り畳んで車に乗せて行き、着いた先で楽しむというスタイルである。

 

 このように自転車にはいろいろ思い入れもある中で、この記事である。軽量性を重視するならフレーム素材はカーボンになるが、安くはなっているとはいえやはり価格は高い。ここで紹介されているのは、フレームがアルミやスチールのもの。軽量性では劣るが、アルミは成型の自由度が高く、カーボンよりも重くはなるものの、安価に製造できるという長所を持つ。スチールは、アルミよりさらに重いものの、しなりを生かした優しい乗り味が特徴。記事で紹介されているスポーツバイクは、気になる重さがそれぞれ10kgを少し上回る程度。このレベルの自転車が10万円を切るということに、素直に驚いてしまった。特に重要なギア部分にシマノ製のパーツを装備していることにも感心させられた。紹介されている5台はいずれもカッコいい。また身体に応じて選べるよう各種サイズも準備されていることも選ぶ者には嬉しい配慮である。体にぴったり合う1台を選ぶことがより可能になる。

 

 物価高が様々な価格を押し上げているが、技術の進歩により、また市場が拡大することで相対的な価格が下がっていという事実に何某かの可能性を感じてしまう。

 

 今回紹介されていたのは、ロードバイクをはじめ、昨今人気のグラベルバイク、長距離サイクリング向けのランドナー、そしてタウンユース向けの4ジャンルの以下の5台。

 ○ラビチ ロードディスク700C

 ○サードバイクス フェスキャンプ

 ○アラヤ フェデラル

 ○ネスト ファラド

 ○レユニオン コーレルK

 

 ジャンルが異なれば楽しみ方も異なる自転車の世界。

 知人に自転車にハマり、やがてガレージに自転車が増殖していき、そしてパーツのわずかな重さの違いを追求するまでになり、最終的には自分で自転車を組み立てるまでに至った強者がいる。

 

 奥深き自転車の世界である。

なぜ日本人はマスクを外せないのか?

 いよいよGW明けの8日からコロナの感染症法上の位置づけが2類相当から5類に移行される。流行が始まってから約3年、大きな転換点を迎えることになる。「アフターコロナ」の暮らしの始まりともいえる。

 ただ「マスク着用」については個人の判断に委ねるとし、依然としてマスクを着用している人が圧倒的に多い状況にある。その理由としては、「コロナへの感染を防ぐ」「花粉症などほかの病気への感染リスクを防ぐ」という理由の他、「顔を見られたくない」「恥ずかしい」「自信がない」など後ろ向きの理由も多く挙げられている。

 諸外国では、いち早くマスク着用を解禁し、公共の場でマスクを外している人の姿が映像を通して伝えられていた。

 

 「なぜ日本人はマスクを外せないのか」という問いに対して、とても興味深い配信記事を見つけた。記事では、その理由を「言語」にあるという。

 『表情筋を動かさずに喋れる日本語』と題して論をすすめている。

○『日本語は口先をわずかに動かすだけで、ほとんどの意思疎通が可能。それは発語する位置が口先だから。一方、欧米の言語は舌の付け根のほうで発語し、口内をかなり動かして言葉にする。』

○『イタリア語もドイツ語も英語も、欧米の言語は口内のあらゆる筋肉を動かさなければ、ネイティブのような発音にはならない。欧米の言語は喋る際に顔の下半分の表情筋をかなり大きく動かすので、結果的に、顔の下半分が非常に豊かな表情になる。』

○『一方、日本語は表情筋をほとんど動かさずに喋れて、それで十分に意思疎通ができる。韓国語や中国語と比較しても、圧倒的に表情筋を必要としまない。だから、日本人は欧米人の発音を真似るのが苦手。』

○『声楽界では日欧の差がさらに開いたことが懸念されている。マスクを着用することで、声楽にとって一番の土台となる呼吸が浅くなることは以前から指摘されていたが、加えてマスクをしていると表情筋を使いにくい。しかも、日本語はそれでも喋れてしまうので、日本人はますます表情筋を使えなくなる。』

 

 日本人がなかなかマスクを外さない原因自体が、表情筋を使うか否かということに大きく関係していると記事は伝えているのである。そして更に続ける。

 『欧米人は人と意思疎通をする際、常に顔の下半分を多様に動かして、豊かな表情を浮かべる。彼らはそれを意識して行っているわけではないが、上述のように言語の特性から、言葉をきちんと話そうとすると表情筋がさまざまに動くので、いきおい口の周囲に豊かな表情が浮かぶのである。』

 『いうまでもなく、それは欧米の言語が話されてきた長い歴史に根差しており、彼らは人と話すとき、相手の目よりも口の周囲を見ることが習慣になっている。欧米人にとっては相手の感情や心の奥底に秘めた思いは、顔の下半分の表情から読みとるものだから、マスクによってそれが隠されていると不安になるのである。』

 『一方、日本人はその逆で、顔の下半分はそれほど表情が豊かではないので、マスクで隠していても気にならない。そのかわりに相手の目を見る。「目は口ほどに物を言う」とは、あくまでも日本語の特性に根差した成句で、欧米では通用しない。事実、欧米人はマスクを嫌うが日常的にサングラスをすることに抵抗がない』

 

 こうした日本語の持つ言語的特性により、『新型コロナの感染拡大期は、マスクに抵抗がない日本は、感染症対策の面で有利だった。さらにいえば、表情筋を動かさずに喋れる日本語は、飛沫が飛びにくいという点でもメリットがあった』という。

 

 なるほどと思いながら記事を読み進めた。そう言われれば「そのとおりかもしれない」と感じさせられる。日本人が意識していない特性とでもいうのであろうか。

 こう考えると「マスクを外せない日本人」の行動特性は、かなり根深いものと考えさせられてしまう。

 しかし、今はコロナによる3年余りの様々な停滞を回復させていく大切な時期である。マスクを外せないという意識が、日本経済の「回復」の足を引っ張っていくことにつながらないことを願う。

 

清々しい1日の始まりだったのだが……

 連休谷間の5月1日、月曜日。雲ひとつない晴天。

 今日は、暑くもなく寒さも感じない気持ちの良い心地よい日差しの中で過ごすことができた。

 早朝のMLB、エンジェルスの大谷選手が7号ホームランを打ち、チームも3対0で勝利。BS放送での録画放送を待たずしてダイジェスト版をネットで見て確認することができた。いち早く結果がwebニュースで速報される昨今、録画をBSで放映する意味は何だろうと思ってしまうが、大谷選手がホームランを打ち、チームが勝利したとなれば細かいことには拘らない(笑)。 今日は、実にすばらしい1日の始まりだった。

 

 日中は株価の推移を定期的にチェック。今日も東京株式市場の日経平均株価は絶好調で、29000円越えを終日キープ。これで3日連続の伸び。終値での2万9000円台回復は2022年8月17日(2万9222円)以来約8カ月ぶりとのこと。

 コロナも5類に変更することが決定し、水際対策も大きく緩和され、外国人観光客が数多く訪れており、テレビにはその様子が連日映し出されている。同時に日本人もこのGWを海外で過ごそうとする人たちが国際線ターミナルに溢れている様子もニュースで流れている。

 人の動きが加速してきている。長く低迷していた人流がここにきて以前の動きを取り戻してきている。ようやくここまでたどり着いたかと安堵感と嬉しさとがこみ上げてくる。

 

 と、ここまでは素晴らしい展開だったのだが、夕方遅くにショッキングなニュースが飛び込んできた。タイトルは、『米ファースト・リパブリック・バンク経営破綻 史上2番目の規模』とある。

 アメリカの金融当局が、経営の懸念が高まっていた銀行「ファースト・リパブリック・バンク」が経営破綻し、預金と資産を大手銀行のJPモルガン・チェースが買収すると発表したニュース。アメリカの銀行破綻としては、3月に破綻したシリコンバレーバンクを上回り、史上2番目の規模となったとのこと。

 3月10日のシリコンバレーバンクの経営破綻から2か月たたないうちに、合わせて3つの銀行が破綻した。金融不安が再び広がることへの警戒感が、金融市場にどのように影響を及ぼしてくるのであろうか。

 アメリカの影響をダイレクトに受ける日本の株式市場である。ここ数日の好転が失速することだけは避けてほしいと願う。

 

 明日はエンジェルスの試合はお休み。楽しみは減るが、明日の東証株価の動きは目が離せない。日本だけを見れば下がる要素はなさそうなのだが‥‥。

 

 明日も天気は良さそうである。気持ちの良いハッピーな1日にしたいと心から願う!!!

 

 

コロナ、5類相当まであと10日!!

 来月8日から新型コロナウイルスの位置付けを季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げることが正式に決した。これにより病院や各種商業施設等での対応がこれまでと大きく変わっていくことが予想される。

   

 何がどう変わるのか整理してみた。

 まずは、感染した場合は、行政機関からの入院勧告がなくなり、本人や濃厚接触者の外出制限もなくなる。感染が疑われる場合は、これまでは「発熱外来」一択だったが、一般の医療機関も受け入れ可能になる。ただし、受け入れるかどうかは、それぞれの医療機関の判断に委ねられるとのこと。

 現段階では、医療体制の拡充が進むかどうかは未知数。このことについて政府は、「受け入れ機関の拡充の進捗(しんちょく)状況を定期的に確認し、内容を見直しながら取り組みを進めていく」と答弁している。これからすると政府は受け入れる医療機関が限定的になると予想しているのだろうか。保健所なりが受け入れている医療機関を把握し、公開することで各医療機関の受け入れ先も広がるのではないだろうか。労働厚生省がどこをみて政策を進めるかで状況は変わってくるのではないかと感じる。

 次に、医療費関連では、まずワクチンについては今年度中の公費負担は継続する見込みだが、発熱などの症状がある場合の検査は、現在は無料だが、検査費用の公費による支援は終了するため、今後は自己負担となる。
 その他、以下のとおり変わっていくとのこと。
○各自治体による検査キット配布事業は終了する。
○民間の検査所で行われているPCR検査は有料になる。
医療機関で行う検査で検査キットを使用する場合でも自己負担となる。

○初診で検査を受けた場合の初診料なども含んだ検査の自己負担額は以下の通り。

・抗原検査の場合
 窓口負担3割 2271円
 窓口負担1割  757円

PCR検査の場合
 窓口負担3割 3489円
 窓口負担1割 1163円

※ただし、重症化リスクが高い人が多い医療機関や高齢者施設、障害者施設で感染者が出た場合、周囲の人への検査や職員への集中的検査を都道府県等が行う場合は、「行政検査」として無料。

 インフルエンザと同等の扱いになり今後の医療費は多くが自己負担になる。政府は、インフルエンザと医療費を比較したとき、新型コロナとインフルエンザはほぼ同じ程度の負担となると試算しているようである。具体的な参考例は以下のとおり。

『解熱剤・コロナの治療薬(ラゲブリオ)を処方(検査料を含む)→最大4170円』

『解熱剤・インフルエンザの治療薬(タミフル)を処方(検査料を含む)→最大4450円』

 

 また、今後の判断の目安として、以下のことを示している。

○発症の翌日から5日間は外出を控えること
○症状が軽くなってから24時間程度は外出を控えること
○10日間が経過するまではウイルスを排出する可能性があることから、マスクの着用や高齢者などとの接触は控えることなど、周囲の人への配慮が必要。
○濃厚接触者にも法律に基づく外出自粛は求めないが、医療機関や高齢者施設などでクラスターなどが発生した場合は濃厚接触者かどうか判断したうえで、行動制限への協力を求める可能性はある。

○5月8日からの感染対策としてのアクリル板の使用は、個人や事業者の判断に委ねる。
○手洗いなどの手指衛生と換気については、引き続き有効。
○「3密」の回避や人と人との距離の確保については、流行期には重症化リスクの高い人にとって有効。

○事業者などが行っている入場時の検温、入り口での消毒液の設置、アクリル板などのパーティションの設置といった感染対策については、効果やコストなどを踏まえ事業者が判断する。

○マスクの着用はすでに3月13日から個人の判断としているが、重症化リスクの高い高齢者などへの感染を防ぐため、「医療機関を受診する時」「重症化リスクの高い人が多い医療機関や高齢者施設などを訪問する時」「通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバスに乗車する時」は着用が好ましいとする。
○高齢者や、がんなどの基礎疾患のある人、そして妊娠している女性など重症化リスクの高い人は、流行期に混雑した場所に行くときにマスクの着用が効果的。
○重症化リスクの高い人が多くいる医療機関や高齢者施設などの職員については勤務中のマスクの着用を推奨。

 

 諸々書いてきたが、5月8日以降どのように変わっていくのだろうか。

 今現在でもマスク着用は個人の判断になったにもかかわらず、まだ多くの人がマスクを着用している。リスク管理というよりは、「人が付けているから外せない」という意識からのようにも感じる。コロナをとおして、真面目な国民性とともに、変われない国民性も感じてしまう。

 大胆な変革が求められている我が国の現状の中で、このことがどのような結果を導き出していくのだろうか。

 いずれにせよ5月8日まで、あと10日である。

 

韓流ドラマ『夫婦の世界』

 先日、韓国ドラマ『夫婦の世界(全32話)』を見終えた。凄まじいストーリー展開と出演者たちの迫真の演技は、見る者を飽きさせず、毎回画面に釘付けとなってしまった。

 『たった1本の髪の毛からすべての幸せが崩れ落ちていく。完璧だった夫婦に何が起こったのか?真実を知った妻の壮絶な復讐劇の幕が開く。スリルと緊張感あふれる愛憎ラブロマンスの傑作!』と配信先のホームページには番組概要が記されている。韓国での最高視聴率28.3%は、非地上波チャンネル歴代最高視聴率1位になったとのこと。主演のキム・ヒエとパク・ヘジュンが演じる夫婦の愛憎の展開は見応え十分で引き込まれていくこと請け合いである。

 どんな思考をしていたらこんなストーリーが頭に浮かぶのだろうかとつくづく感心させられた。

 韓流ものはそれほど好んでみるということもなく、日本で大ブームになった「冬のソナタ」も全くみておらず、内容さえも知らない。意識にはっきりあるのは「パラサイト 半地下の家族」が最初だろうか。2020年の上映だからつい最近になる。その後「マイ・ディア・ミスター」で韓国ドラマの面白さを知り、そして今回の「夫婦の世界」へとつながる。その間、映画配信サイトで時々韓国映画を見ていたという程度である。

 そもそも『韓流』という言葉の意味もよくわかっていない。そこで調べてみたら次のように書いてある。『東アジアに起こった韓国大衆文化の流行をいう。日本では、平成14(2002)に制作された韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」の放映がきっかけとなった。ドラマに限らず、映画・音楽・アイドル・料理など、さまざまな方面で流行が見られる』とある。

 今から20年ほど前に日本でのブームが始まったことになる。その間の流れを見ると、常に人気を維持していたということではないようである。2004年頃の『冬のソナタ』ブームに始まり、「韓流」という言葉も定着していったようである。そして『冬のソナタ』の成功に影響を受けた各種メディアが、韓流がビジネスとして積極的に展開してブームを加熱させていくことになる。以降は、政治的背景などにより人気が低迷するなどの時期があったが、2015年頃からの韓国若者文化を代表する「整形手術」「2NEギャルファッション」「オルチャンメイク」などの韓国文化が日本の若者のライフスタイルに定着していったことにより「韓国文化を自身の日常生活の中に取り入れ始める若者が出てきている」として再びブームが起こり、新韓流(2015年頃 - 2017年頃)と呼ばれる時期を迎えた。そして現在は、第4次韓流ブームといわれており、2020年に公開されアカデミー賞受賞作品となった映画「パラサイト半地下の家族」は興行収入45億円は日本で公開された韓国映画の記録を塗り替えた。同年にNetflixで配信されたドラマ「「愛の不時着」と「梨泰院クラス」がヒットし、2020年の流行語大賞に「第四次韓流ブーム」がノミネートされている。

 韓国の映画やドラマを見つつ、自分の韓国に対してもっているイメージは実際とは大きく異なっていることを痛感させられることも多い。お隣の国ながら、まだ一度も韓国に行ったことがないことも大きく影響しているのだと思う。街並みの美しさや洗練された建築物。今回のドラマでは車のシーンが多かったのだが、車のデザイン性の高さにも驚かされた。映画の内容に大きく左右される部分があるので、それが全てではないと思うが、ある一面としての現実でもある。平均所得では、ずっと以前に韓国は日本を追い越しているのである。昭和の世代である自分の意識をリセットしなければと考えさせられてしまう。

 ところで冒頭書いたドラマ『夫婦の世界』は、日本でリメイク版が放送されているようである。稲森いずみ主演による『夫婦が壊れるとき』という番組。先日、2次会でのお酒の場でこの話題になった。韓国と日本のドラマの話だったのだが、お互いが話すストーリーが酷似しており、どちらかがリメイク版だろうという結論になった。韓国ドラマは面白い。しかし見終えるまでの時間のトータルを考えると『ハマる』ことへの恐怖心もある。ここのところの気持ちの折り合いをどうつけるかが肝だとつくづく思うのである。