ようやくというか、やはりというのか、ついに政府はマイナンバーカードの普及促進として保険証とマイナンバーカードの一体化を発表した。医療分野のデジタル化を急ぎ、マイナンバー制度の利便性を高めることが目的とのこと。
このニュースを要約すると、
①現行の健康保険証は2024年秋をメドに廃止される。
②マイナンバーカードと一体にした「マイナ保険証」に切り替えられる。
③更には2024年度末としてきたマイナンバーカードと運転免許証の一体化の時期についても前倒しする考えとのこと。
このことのメリットは、マイナ保険証を使うことで、
①利用者は個人向けの専用サイトで診療履歴や薬の使用歴などを簡単に確認できるようになる。
②医療機関での診察券の提示も不要だ。転職や引っ越しをしても保険証として使い続けることができる。
③患者の同意があれば医療機関同士でこうした情報を共有し、より適切な医療を受けやすくなる。
今後スムーズに移行させていくために、ほぼ全ての医療機関・薬局に23年4月から読み取り機の設置といったマイナ保険証への対応を義務づけていく。合わせて2カ月ほど要する場合がある紛失時の再発行までの期間短縮や、申請可能な場所の拡充といった対策もあわせて進めていくとのこと。そしてこのことにより、9月末時点の交付率が49%にとどまっているマイナンバーカードを一気に普及させる狙いがある。政府は22年度末までにほぼすべての国民へのカード交付を目指しているとのことである。
河野太郎デジタル相13日の記者会見の内容。彼の言動を見聞きし、実行力のある政治家だと改めて感じさせられた。