ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

円安ニッポンから海外出稼ぎ 寿司職人、美容師などは引く手あまた

ネットニュース『TBS NEWS DIG』に、報道番組での興味深いやりとりが紹介されていた。

 

記事の見出しは、『海外と異なり賃金が低いままの円安ニッポン。海外で月収100万超も!?

「出稼ぎ」で人気の職業を紹介します。一方で、必ずしも“夢物語”ばかりではないようです・・・。』で始まる。

 

以下は、キャスターとコメンテータのやり取りの抜粋。

○ 長期滞在者のうち、いつかは日本に帰ってくるという予定がある人は、コロナ禍の影響で、この数年やはり下がっており、日本にはもう帰らない予定で、ずっと外国で暮らしたいという人が、コロナ禍関係なく、ずっと右肩上がりに伸び続けているという状況がある。

○  海外で具体的にどういうことをして生活をしていくのか。海外の就労事情は、今、世界各地で人手不足になっている。結果、国籍問わず、各国で外国人の求人が急増している。働き口というのは多くあるという状況。

○海外就労に詳しい専門家の声、「海外だと同じ仕事でも給料が1.5倍になるので、“稼ぐ経験をしたい”という日本人が増えている。さらに最近の円安でその傾向が強くなった印象がある。」

○外国で実際どういう職業が特に求められているのか。寿司職人などの飲食店関係者は引く手あまた。すし職人は類まれなる技術を持っているというところが大きな理由。

○収入の一例として、シンガポールの飲食店関係ホール担当=月収35~40万円 ・コックや板前=月収50万円 店長・マネジャー=月収100万円超のケースも。

○ 日本人がここまで求められている理由は、「日本人の技術の高さが評価されている。そして給料など条件はかなり良い。」

○2022年現在の各国の最低賃金(時給) ※世界経済フォーラムまとめより換算

日本      961円(全国平均)

ルクセンブルク 約2353円

オーストラリア 約2009円

ドイツ     約1759円

イギリス    約1610円

○米・フォーブス誌によると、 米・カリフォルニア州 最低賃金 時給15ドル=約2220円 また、ファストフード従業員は2022年9月「ファスト法」成立に伴い、給与が大幅引き上げられ、2023年1月から最低賃金が最大時給22ドル=約3256円になる。

 

○介護やメイドさんの現場でも、フィリピンやインドネシアの方が、最近は台湾や香港やシンガポールとかの方にどんどん行ってしまい、日本にあんまり来てくれなくなっている。

 

この後は、『安易な考え方では失敗も多い』と注意喚起へと続く。

○ただし、『時給が高いと生活費も高額になる。』

シンガポールの場合、住居費:ルームシェア1部屋 約10万円/月 ランチ:ラーメン1杯 約1500円と、生活費全体は日本の倍。

 

全体のまとめとして、

○海外での出稼ぎの心得として、「『金額目当て』だけで行くと、未払い・条件が違うなどトラブルも」 「『なぜ海外か』『自分のスキルは何か』など給与以外の目的を持たないと痛い目に遭う」と指摘。

 

 日本の少子化と人口減少問題は喫緊の課題である。そしてそこから発生する労働力不足は今現在大きな問題であり、これを外国人労働者で補っている。コンビニや飲食店では、今や当たり前のようにその姿を見ることができる。

 労働力不足という問題を海外労働者で補っていこうとするのであれば、まずもって『日本で得る対価に満足させられるか』が大きな鍵になると感じる。日本は、先進国の中で所得が増えていない数少ない国である。前述した各国の時給で見ても圧倒的に低い現実がある。更には、現在、日本に住む多くの若者が、増えない所得と低賃金の状況にあり、非正規雇用者のWワークという厳しい現実も見聞きする。この国に住む民がこの国の現状に絶望感さえ抱いている。

 今、我が国日本の将来を見据えたとき、大変重要な岐路にあることを感じる。国家としての50年後、100年後を見据えた国家戦略が望まれる。