ネットニュースをあれこれ見ていたら衝撃的なニュースが飛び込んできた。
TBS NEWS DIGが速報で伝えている。
『東京23区の新築マンション 上半期の平均価格1億2962万円で過去最高値 首都圏全体でも過去最高値』のタイトル。
都心の新築マンションの価格高騰が止まらないという。今年上半期の東京23区の平均価格が1億3000万円に迫り、過去最高値となったという内容。 あくまでも平均値なので、大型タワーマンションが数多く作られれば、平均値はそれに引きずられて高くなってしまうが、それにしても異常である。ちなみに東京23区以外のエリアであれば平均5609万円、神奈川県は平均5748万円、千葉県平均4766万円、埼玉県平均5019万円とある。そして東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県全体では平均価格は8873万円となり、過去最高値をつけたと記事を締めくくっている。また、記事はその高騰の理由を「工事費や土地代の高騰が続いていて、今後も価格は緩やかに上がっていくとみられる」とある。
今、世の中の大多数の人は「上がらぬ所得」「止まるところを知らない物価高」「繰り返し求められる税負担」「先細りする年金」によって、将来への夢のある見通しが持ちにくくなっている。
にもかかわらず、関東の1都3県全体での新築マンションの平均価格は8873万円であり、東京23区に限ればなんとの平均価格1億2962万円なのである。
誰が買うのか、誰が住むことができるのか。
この価格設定でも購入できる人たちがいるから建設は進むのであろう。国の政治を司る国会議員や官僚は、その多くが東京やその周辺に住んでいるはずであり、まさしく一般庶民から見たら異常なほど高額なマンションが売られている地域に住んでいるのだと思う。
政治の行方を見るほどに、『なぜ、こうも庶民感覚からずれた政策ばかりを打つのだろうと』と思うことが度々あるが、このニュースをみて合点がいった。政治家や高級官僚は、きっとこのような異常さの中で、金銭感覚や生活感覚が麻痺してしまっているのではないだろうか。
そういえばマクドナルドが、価格帯区分の再編を行ない、都心部に立地する184店舗にこれまでの価格とは異なる新価格帯区分を適用すると発表した。例えば、てりやきマックバーガーの通常価格370円が、準都心店で380円、都心店では410円になるという。
ますます金銭感覚は麻痺していく。
これからの脱却は、首都機能の移転・分散しかないように思うのだが‥‥。
またも話が飛躍と拡大をしてしまった。(汗)