ファンディの日々雑感。

日々の生活の中で感じたことを諸々書き綴っています!!

ハワイ島山火事と昔読んだハワイ本。

 ハワイ州マウイ島で発生した山火事のニュースが繰り返し伝えられている。

 1時間前に配信された記事では、死者は67人に上り、同州史上最悪の自然災害になったことを伝えている。

 ここまで被害が拡大したのは、ハリケーンに伴う強風と乾燥した気候の2つが大きな理由とのこと。

 今、Google マップマウイ島を見てみると、大きな被害が出ているラハイナ地区に通じる幹線道路が長い距離で通行止めになっている。そしてこの他にもマウイ島の中の異なる2つの地域で山火事が発生していることもわかる。

 

 ハワイ諸島の中の一つマウイ島は、ハワイ州の州都・ホノルルがあるオアフ島の南東に位置し、ハワイ諸島では2番目に大きな島である。ダイビングやサーフィンなどマリンスポーツが盛んで、去年1年間でおよそ290万人の観光客が訪れている。

 

 ニュースでは、途方に暮れる地域民や観光客の姿が映し出されている。一刻も早い鎮火と、被災された方々の平穏な日常が戻ってくることを祈るばかりである。

 

 さて、山火事の話題からは離れる。

 実は、ハワイに一度も行ったことがない。関心がないわけではなく、いやむしろいきたい場所の1つであり、ハワイに関する本も結構読んできた。

 その中でも強く記憶に残っているのは、加藤賢一著『いつかはハワイ島で暮らす』である。初版の発行日が2002年11月となっている。この本をいつ読んだのだろうと読書記録を見たら2015年の7月になっていた。この年は、この本の他にもハワイに関する本を結構読んでいた。ハワイがマイブームだったのだと思う。

 久しぶりに、この『いつかはハワイ島で暮らす』を書棚から見つけ出し開いてみた。この本は、著者がハワイ島コナでの13年間にわたる生活の集大成として、最新のハワイ情報までも盛り込んだハワイ島生活ガイド&エッセイ本である。

 この本の前書きに興味深い一節があった。

 

 『現在(2002年)日本人の年収は、不況だ、デフレだと言われながらも、移住したい国人気ナンバーワンのアメリカ国民を上回っています。しかし平均年収が日本人の2/3であるハワイ島の人々は、私たちよりはるかに豊かに暮らしているように見えます。これは何を意味しているかと言えば、私たちには選択肢はいくらでもあるということです。海外で暮らすのもその一つです。日本という国が変わらないなら、日本人個人が生き方を変える方法もあるのです。それは決してマイナス思考ではなく、時代にあった合理的な選択だと思います。発想を変えれば、実は私のような暮らしは、現実可能なのです。』

 

 これが書かれたのは、バブル崩壊後の、その後「失われた20年(30年)」と言われる期間のちょうど真ん中あたりである。この時点ではまだ、ここにある文章にあるような日本があったのだろう。今、手元にある資料のハワイ州世帯年収を見ると約840万円とある。

 

 日本の凋落ぶりをまざまざと感じさせられる。書籍名である「いつかはハワイ島で暮らす」なんて、もう夢物語的になってしまったように感じてしまう。