ファンディの日々雑感。

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札幌今日の気温36.3度に、北海道の学校冷房設備設置状況について考えた!!

 8月も下旬に入った。朝方や日の沈んだ後は、少しずつ暑さが和らいできていることを感じることができるようになってきたが、日中はまだまだ夏本番の強烈な暑さが続いている。

 

 今日のGoogleニュースのトップ画面には、北海道の気温についての記事が終日いろいろアップされていた。そして夕方のニュースでは、『北海道は記録的な高温となっており、15時までの最高気温は、札幌で36.3℃、後志地方倶知安で34.6℃、日高地方えりも岬で27.9℃など、統計開始以来最も高い記録を更新した所があります。』との記事が配信されていた。

 

 なんと北国北海道の札幌で36.3度である。

 

 暑さ慣れしていないであろう道民にとっては、まさしく「異常」という言葉以外の表現はないだろうと思う。

 

 そして関連してアップされた記事がこれ。

『暑さで休校、予想最高気温35度の札幌で44校・北見で18校』の記事。更には、小中学校約100校が授業短縮を決めたとある。

 

 今から10年ほど前、札幌市内に新設された特別支援学校を訪ねる機会があった。できたばかりの学校で、校内の学ぶ環境はとても素晴らしく、知恵と予算をかけた立派な学び舎だったことを思い出す。ただ、一つだけ北海道ならではの理由から「無い設備」があることを担当者から聞き、『なるほどなぁ』と思ったものがあった。それが冷房施設であるクーラー。北海道の夏は、それほど暑くないので校内にクーラーはありませんとの説明だった。

 

 現在は、異常な猛暑への対応として、健康面や適切な学習環境の提供の観点から、多くの学校に冷房施設が整備されているのが当たり前になっている。

 しかし、北海道は、前述のように「暑くなりすぎない」という自然環境から、冷房施設がまだまだ整備されていないことが、今回の「臨時休校」という措置になったのだろうと思った。

 

 そこで北海道の小中学校の冷房設備の設置状況を調べてみた。文部科学省が公表している資料によれば、かなり古いデータになるが、2018年の北海道にある全ての小中学校の冷房施設の設置率は、なんと0.3%。文科省のデータではないが、関連する記事で見つけた数字では、2022年9月1日現在の設置率は16.5%とあり、2年前の4.3%から大きく上昇とある。

 少しずつ冷房施設が整備されていっていることが理解できるが、まだまだ多くの学校で未整備の状況にあることが想像できる。そのため苦肉の策として、今回の「臨時休校」という措置なとなったのだろうと思う。

 ちなみに全国の多くの学校は、まだ夏休み中だが、北海道は既に2学期がスタートしている。これは北海道の寒さのため、冬休みを長くし、夏休みを短くするという理由から。

 

 北海道には梅雨がないと言われる。近い将来、「北海道の梅雨入り、梅雨明け」という言葉が聞かれるようになるのだろうか。

 そうなった時は、「異常気象」という言葉の定義は修正されるのだろう。

 その時はくるのであろうか……。