前回の更新から日が空いてしまった(汗)
さて、先日、所有する物件の大規模修繕に関する臨時役員会を開催した。
戸建、集合に限らず、家屋も年数が過ぎれば劣化が進み、老朽箇所のメンテナンスは必須となる。その中でも屋根・屋上部は、強烈な紫外線や風雨にさらされ続ける場所でもあり、雨漏りの未然防止は特に大切になる。
大規模修繕は、法令的な義務はないが、賃貸マンションの場合、所有者は、「安全の確保」、「資産価値の維持・向上」、そして「入居者に対する住環境の維持・向上」が求められ、15年から20年を目処に、この大規模修繕を行うことになる。
既に、所有している物件の内の1つはこの大規模修繕を実施しており、費用や内容などについてはおおよその目処はついている。ただその頃よりも更に物価高が進行しており、何よりも資材の原料である石油価格が高騰していることは前回と異なる点であり、新たな不安要素となっている。
区分所有者はこの大規模修繕に向けて月々修繕積立費として管理組合の口座に積み立てていく。これはワンルームマンションもファミリー型マンションも同じである。管理会社が綿密な計画を立て、修繕時に積立金に不足がないように適正金額を算出し、準備を進めてきている。
今回の臨時役員会は、積立状況の確認と実施時期についての検討が議題である。今回の話し合いで大規模修繕に向けての方向性を確認することができた。今後の物価状況や原油価格の推移など不安定要素もあるが、適正管理の結果として「資産価値の維持・向上」を図ることができていることの意義は大きい。
補足である。
この内の1つの物件で8月に退去者が出た。直ぐに賃貸管理会社が動き、退去手続きと退去後のルームクリーニング等を行いつつ、次の入居者の募集を開始した。そして間を開けず9月からの入居者が決定した。家賃6万円での決定。この額、実は新築時より高い金額設定なのである。築20年に迫る物件だが、賃貸管理会社の力量と、「資産価値の維持・向上」を大切にしている物件であれば、「古いから家賃は下がる」という固定概念は覆すことができる好例ではないだろうか。
このあたりのことは、拙書『投資マンションが気になったら読む本』に詳しく記しているので参考にしていただければと思う。